ひどい腰痛で眠れず、駆け込んだ接骨院で買った矯正ベッドの回数券12万円。

他にも腰痛を楽にしたくて通った整体や鍼治療の費用は10万円をくだらない。

そんなエディターKIRIKOが1月の間、毎日最低10分間のストレッチと筋膜リリースを続けてみた結果、自分でも驚きの変化があった。今回は具体的に行ったストレッチや筋膜リリースの内容と、自分の体に起こった変化をリポートする。

腰痛を恐れながら過ごした2022年後半

これまでの人生で、肩こりの悩みああったものの、腰痛を気にしたことはなかった。最初のぎっくり腰は今から5年ほど前。オフィスで脚を組みながらくしゃみをした時に起こった。それ以降も1度くらいはあったものの、いわゆる「ぎっくり腰が癖になっている」ほどではなかった。

異変が起きたのは8月のある晩。それまで感じたことのない腰の痛みで眠れなくなり、朝方には痛み止めも飲んだ。整形外科に行ったり、皮膚科に行ったりとあれこれ頼った後に、訪れた接骨院で「治療のためには頻繁に通う必要がある」と言われてワラにもすがる思いで購入したのが冒頭の回数券。

接骨院で施術してもらうと少し楽になるような気もするが、同じ姿勢で座ることが続くとすぐにまた腰が固まり、まっすぐ立って歩けなくなる。

さらに10月はじめのキャンプで重い荷物を持ったらぎっくり腰状態になってしまい、ジムに通えないのはもちろんだが、多い時には週に4回も接骨院に通った。

毎日のストレッチと筋膜リリースを続けた結果

クリスマスには鍼治療で楽になったのも束の間、年末にくしゃみをした弾みで再びぎっくり腰一歩手前のような状態になり、2023年の年明けもおばあさんのように腰を曲げた姿で迎えた。

「仕事始めの日にまた接骨院に行かないと、仕事にならない!」

そんな焦りにも似た気持ちを抱えながら迎えた1月だが、結局接骨院の世話になることはなく、週2、3回ペースでジムに行っても腰痛がぶり返すことはなく、腰痛で辛かった日々を忘れそうになっている。

実際には、冬休みの間からストレッチを開始した。

時にはネットフリックスを観ながら20分から30分続けることもあれば、お酒を飲んでベッドに倒れ込むような日は、ベッドの中でマッサージガンをお尻の筋肉に当てて筋膜リリースだけ、という日もあった。1週間くらい経った頃には腰を気にすることが少なくなり、月の後半はランニングしたり、キックボクシングをしたりと激しいスポーツも臆せずできるように。

今では、まだ残る接骨院の回数券をいつ使い切ろう? というのが新たな悩みになっているほど、人の手を借りてほぐす必要性を感じない。

KIRIKOが実践したストレッチと筋膜リリースの内容

接骨院でほぐしてもらう部位や、鍼灸の先生から言われた硬くなっている部位を総合して、私は主にお尻周りの筋肉と腸腰筋をほぐすことに重点を置いた。

<お尻のストレッチ>

ヨガマットの上で寝転がり、脚を4の字にしたり、片脚を折りたたんで前に倒れたり、これらの動画を参考に行った。

存在しない画像
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<股関節のストレッチ>

開脚して座り、片脚ずつ曲げてのばした脚のほうに体重をかける、一般的な開脚ストレッチや、この動画のようなストレッチを行った。

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<腸腰筋の筋膜リリース>

寝転がって膝を立てた状態で、マッサージガンを腸腰筋に当ててほぐした。

腰痛の筋膜リリース

<お尻の筋膜リリース>

オフィスでの座り仕事の時にも、椅子に筋膜リリースボールを置き、お尻の筋肉をグリグリほぐした。

お尻の筋膜リリース

これまで、ランニングなどの有酸素運動と、ジムでの筋トレはなんとなく続けていたものの、昔から体が硬くて、ストレッチをする習慣がなかった。肩こりが耐えられないほど辛くなったら鍼治療に行けばいい。そんな人任せのケアをしてきたけれど、毎日少しずつのストレッチ&筋膜リリースでこんなにも体が楽になるなんて!

日々の小さな積み重ねで体が変わることを実感したので、最近は冬の間に蓄えた贅肉をバストに寄せるべく、背中や脇、二の腕の筋膜リリースと“おっぱい番長”朝井麗華さんの乳トレもスタート。もちろん、お尻周りのストレッチや筋膜リリースも継続するつもり。

腰痛で悩む人は、ぜひ試してみてほしい。

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Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。