しなやかなボディラインを手に入れるなら、体の柔軟性を上げるストレッチを毎日の習慣にしてみて。太ももがムチッとしている、お尻が垂れてきた、といった体形の悩みは、股関節の固さによる可能性大! 『10秒やせストレッチ』の著者でボディコーディネーターの山崎麻央さんが、下半身やせを叶えるストレッチ方法をレクチャー。運動に自信がない人も続けられるやせストレッチ、ぜひ試してみて。

股関節ストレッチで上向きのお尻と美脚をゲット!

お尻をプリっとさせるのに必要な筋肉の一つが、太ももの裏側にある筋肉=ハムストリング。通常、股関節が柔らかいと歩くなどの日常動作でこの筋肉を使うことができる。一方で股関節が固く可動域が狭いと、前ももの筋肉ばかり使ってしまいハムストリングが弱まり、脚もお尻も理想のラインから遠ざかる結果に。

さらに、リンパの流れにも大きく関わる股関節は、全身のめぐりをよくする、美肌を目指すうえでも大切な部分。まずは股関節をほぐして、体の調子と体形を整えよう。

股関節ストレッチのやり方

① 股関節に効く! スパイダーストレッチ

 


1. マットの端にヒザ立ちになる。

 

2. 片足を大きく前に踏み出し、踏み出した足のかかとの横に両手をつく。

 

3. 踏み出した足のヒザを外側に開いてから、体を前に沈めていき、後ろに伸ばしている方の股関節の前側(腸腰筋)を伸ばします。余裕がある人はヒジをついてさらに伸ばしていく。

    ■POINT
    ヒジをつくのが痛い人は無理をせず、両手をマットについて少しずつ体を床に沈めていくようにする。

    ② 腰痛改善にも役立つ、腸腰筋ストレッチ

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    1. ヒザ立ちになって右足を大きく踏み出し、体を床に近づけてから左手をあげる。

     

    2. 息を吸って準備し、吐きながら体を右に倒して左の体側を伸ばして、左の股関節の前(腸腰筋)をさらに伸ばしていく。息を吸って元の位置に戻し、吐きながらもう一度体側を伸ばしながら股関節を伸ばす。

      ■POINT
      体を横に倒すときに背中が丸まらないように、胸を張って肩と首に力が入らないように注意しよう。

      ③ 内ももと股関節を同時に伸ばせるストレッチ

       


      1. マットにヒザ立ちになり、ヒザを横に広げてなるべくお尻がマットに近い状態まで腰を落とす。このとき、ヒザの裏の角度が90度になるようにする。

       

      2. 体の前に両ヒジをつき、ヒジを少し開いて肩甲骨が少し寄るように上半身の力を抜き、腰は少し反るようにする。

       

      3. 息を吸って準備し、吐きながらお尻を後ろに引いていきながら、股関節と内ももを伸ばしていく。

        ■POINT
        後ろに体をひいていくときに、腰が丸まったり、肩と首に力が入らないように注意して。

        次回は、朝と夜におすすめのやせストレッチをご紹介。1日のスケジュールの中で、習慣化しやすい時間帯を見つけて毎日5分間だけでも行ってみて!

        Headshot of 山崎 麻央
        山崎 麻央
        ソラーチェ代官山 代表 ボディコーディネーター

        加圧、FTP ピラティスインストラクター。 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー 。慶応大学卒業後、外資系IT企業に10年間勤務。出産を機に退職し、加圧トレーニングやピラティス、インディバ、食カウンセリング他、多角的に体のケアを行うプライベートスタジオをオープン。自ら指導を行うほか、雑誌や書籍の監修、化粧品・健康食品等の開発にも携わっている。著書『10秒やせストレッチ』(三笠書房)は好評発売中。Instagram:@maosol    ソラーチェ代官山: www.solace-daikanyama.com