「1日8時間の睡眠をとりましょう」というのは、よく聞くのでは。でも実はこれ、成人を基準に考えられたガイドラインだそう。

そこで2015年、米国立睡眠財団は、それぞれの“年齢層”にとって理想的な睡眠時間を特定し、許容される睡眠時間の幅を拡大した(新生児を除く)。この内容をUS版『Prevention』からご紹介。

現在の年齢層別睡眠時間のガイドラインは以下の通り。

●新生児(0~3カ月):14~17時間
●乳児(4~11カ月):12~15時間
●幼児(1~2歳):11~14時間
●未就学児(3~5歳):10~13時間
●就学児(6~13歳):9~11時間
●ティーンエージャー(14~17歳):8~10時間
●若年成人(18~25歳):7~9時間
●成人(26~64歳):7~9時間
●高齢者(65歳以上):7~8時間

米国立睡眠財団によると、このガイドラインは、「過去に発表した睡眠と健康に関する研究結果を包括的に再検証した上で、全会一致による投票を複数回行った」結果に基づき作成された。

「睡眠時間の長さを健康、パフォーマンス、安全に結び付ける科学文献を専門組織が年齢に特化して書き上げたのは、今回が初めてです」と話すのは、当時の米国立睡眠財団長、チャールズ・A・セイズラー医学博士。「これは、みなさんの睡眠の質を改善するために必要な睡眠時間を科学的根拠に基づいて記したガイドラインです」

成人の睡眠時間は想像通りだけど、子どもに必要な睡眠時間は想像より長かったのでは? 年齢によって必要な睡眠時間が変わるということは覚えておこう。
 

※この記事は当初、メンズヘルスに掲載されました。
※この記事は、『Prevention』から翻訳されました。
Text: Men's Health Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。