朝から晩まで忙しく動き回り、1日6時間の睡眠で生き延びている人は、「自分は効率がいい」と思っているかもしれない。でも、睡眠専門誌『Sleep』に掲載された1本の研究論文が、その可能性を否定している。この内容をイギリス版ウィメンズヘルスがご紹介。

この論文によると、1日6時間の睡眠が累積するのは全く寝ていないのと同じだけ体に悪いという。

研究チームは、1日6時間の睡眠を2週間続けたグループと丸2日一睡もしなかったグループ(4時間睡眠と8時間睡眠のグループもあった)に対し、認知機能と反応時間のテストおよびムードや気分に関する質問を行った。

その結果、6時間睡眠の被験者が問題なく機能しているように見えたのは、実験が10日目に入るまで。

この時点(6時間睡眠が10日間続いた時点)で、彼らの認知機能は丸2日寝ていない人たちと同じだけ低下していた。

やむを得ず睡眠時間が短くなることは誰にでもある。それが時々なら大問題にはならないけれど、この研究結果によると、それが習慣化すると体に支障が出るということを示唆している。

何より興味深いのは、テスト結果は明らかに彼らの疲労を示していたというのに、6時間睡眠の被験者が疲労を自覚していなかったこと。

やっぱり睡眠や休憩時間は、エクササイズや社会生活と同じくらい重要。忙しい平日は仕方ないとしても、睡眠時間を確保できるときには、できるだけ休もう。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Francesca Menato Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。