「セリアック病を持つ友達と、食べ物の話になると私はいつもアタフタする。その昔、彼女を殺しそうになったから。ちょっと大げさかもしれないけれど、グルテンフリー“だと思っていた”アーモンドプードルで作ったマフィンを彼女に食べさせようとしたときの心の傷が癒えていない。生地に使ったオートミールもグルテンフリーじゃないのかも。そんな気がして大慌てでマフィンを引っ込め、破棄したけれど、本当にそうだったのかは正直言って分からない」と自身の体験談を語ってくれたのはフリーライターのコリン・ミラー。オートミールは本当にグルテンフリーなの? 栄養士にその答えを聞いた。

グルテンは、小麦、ライ麦、大麦、ライ小麦(ライ麦と小麦の交配種)に含まれるタンパク質。パンやクラッカーに入っているのは当たり前。でも、オートミールはオーツ麦からできている。それなのに、グルテンフリーの表示があるのは一体どうして?

公認管理栄養士のジェシカ・コーディングによると、オートミールはもともとグルテンフリー。でも、製造過程で小麦が混ざってしまうことは非常に多い(俗にいう2次汚染)。特に小麦製品を扱う工場でオートミールが加工・梱包された場合、小麦が混ざる可能性は極めて高い。

『Living a Real Life with Real Food』を執筆した公認管理栄養士のベス・ワレンによると、オーツ麦と小麦は大抵隣り合わせで栽培されるため、収穫前の段階で汚染されていることもある。

小麦が一切ない場所を選び、自分の手でオーツ麦を栽培して加工したなら、グルテンアレルギーやグルテン不耐症の人にも堂々とマフィンを差し出せるかもしれない。でも、店頭で買うときは、“グルテンフリー”の表示の有無をチェックすることが大切。


※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Korin Miller Translation: Ai Igamoto

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