あれだけ流行った高強度のワークアウトが最近やたら不評なのはナゼ?
ジョギングにバーピー、ピックルボールと選択肢は増える一方。メリットも多いのに誤解されがちな高強度のワークアウトに改めて焦点を当ててみた。
パンデミックでジムが閉まり、週5日のウエイトリフティングが続けられなくなったとき、理学療法士のクリスティ・バーカーは他の人と同じように自宅のリビングをジムにした。体と同じだけ頭もスッキリすることがしたかったので、エンドルフィンによる恍惚感が得られるうえに、狭いスペースでも可、楽しい、あまり器具を使わない、短時間でできるという4つの条件をクリアした高強度のワークアウトを試してみることにした。
あれから3年(早い!)経ったいまでも、専門家たちは高強度ワークアウトを習慣にするよう勧めている。“高強度のワークアウト”と聞いてバーピーを思い浮かべるのは間違っていないけれど、正直少し視野が狭い(気を悪くしないで)。
ここで言う高強度は“衝撃が強い”ということ。米ニューヨーク市立大学リーマン校の運動科学教授ブラッド・ショーンフェルド博士によると、本来“衝撃”は2つの力がぶつかることを意味する言葉。よって、2つの力がぶつかる動作を含む運動はなんでも衝撃が強い、つまり高強度ということになる。
例を挙げると、ジャンプスクワットや縄跳びだけでなく、ジョギングやエネルギッシュなダンスも高強度。そして通説とは裏腹に、高強度のワークアウトは体と脳に“すごく”よい。
残念ながら「高強度のワークアウトには、関節などに悪いというネガティブなイメージがあります」と話すバーカーによると、このイメージを払拭するには、私たち1人ひとりが高強度のワークアウトのメリットと取り入れ方を知るしかない。この記事の存在意義は、そこにある。今回はアメリカ版ウィメンズヘルスから詳しくみていこう。
ウィメンズヘルス立ち上げ直後から翻訳者として活動。スキューバダイビングインストラクターの資格を持ち、「旅は人生」をモットーに今日も世界を飛び回る。最近は折りたたみ式ヨガマットが手放せない。現在アラビア語を勉強中。