しなやかな体を手に入れたいなら、きつい筋トレよりストレッチをメインに体を動かす習慣をつけてみて。実は、ストレッチにはトレーニング効果を高めたり、代謝を上げたり、ダイエットに適した効果が。ここでは、『10秒やせストレッチ』の著者でボディコーディネーターの山崎麻央さんがおすすめするストレッチ法をご紹介。まずは呼吸筋をほぐして、くびれたおなかを目指そう!
全身の代謝促進&くびれづくりに欠かせない呼吸筋って?
呼吸をするとき、私たちの体は肋骨や横隔膜、おなか、背中周りなど上半身の多くの筋肉を使っている。息を吸ったり吐いたりするのに連動する筋肉群を「呼吸筋」と呼び、これらがしなやかな筋肉だと深い呼吸ができ、日常生活においても代謝がいい状態をキープできる。
長時間座りっぱなし、デスクワークで前かがみの体勢でいる時間が長いと、呼吸筋が硬直し浅い呼吸に。ダイエットをするとき、お尻や太ももなど下半身の大きな筋肉ばかりを鍛えたり、負荷の高い筋トレでアウターマッスルを引き締めることに集中しがち。でも、呼吸筋の柔軟性を高めることが全身の代謝アップや曲線が美しいくびれづくりにつながることを覚えておいて。
やせやすい体をつくる! 呼吸筋ストレッチの方法
① 肋骨筋ほぐし
1. 膝立ちまたはあぐらで頭からお尻まで真っすぐになるよう意識して座り、両手をアンダーバストの位置で、肋骨を包み込むように添える。
◾POINT
指が肋骨の間にしっかり入るように意識する。
2. 後ろの親指もしっかり肋骨の間に入るようにセットして、後ろから前にほぐすように両手をスライド。
3. 徐々に両手を下にスライドし、ウエストまで移動したら、再び下から上にほぐしながら手を移動させる。
② 小胸筋ほぐし
1. あぐらで頭からお尻まで真っすぐになるよう意識して座り、肩肘を膝の上に置く。息を吸いながら、もう片方の手を天井に向けて大きく胸を開くように体ごと天井を仰ぐ。
◾POINT
手をあげるときに肩と首に力が入らないように注意。
2. 天井に伸ばした手を斜め前に伸ばしながら息を吐く。体側と腰の辺りの伸びを感じながらじわじわとゆっくりと伸ばしていく。
◾POINT
お尻が浮いてくるので、お尻で床を押すようにして、伸ばした手と引っ張り合うように意識する。
③ 横隔膜周りの癒着をとる
1. 両手の4本指の腹を、肋骨の上部に沿って斜めに当てて、息を吸う。
2. 息を吐きながら背中を丸めて、指の腹を優しく肋骨のきわからおなかの中に向かって押していく。
◾POINT
無理に奥まで押さずにゆっくりとじわじわ押していく。
次回は、すっきり美脚を目指す脚やせストレッチをお届け。毎日5分、体をほぐす時間をつくってみて!
加圧、FTP ピラティスインストラクター。 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー 。慶応大学卒業後、外資系IT企業に10年間勤務。出産を機に退職し、加圧トレーニングやピラティス、インディバ、食カウンセリング他、多角的に体のケアを行うプライベートスタジオをオープン。自ら指導を行うほか、雑誌や書籍の監修、化粧品・健康食品等の開発にも携わっている。著書『10秒やせストレッチ』(三笠書房)は好評発売中。Instagram:@maosol ソラーチェ代官山: www.solace-daikanyama.com