私たちの祖先は、狩猟採集や運搬で腕や背中をいろいろな方向に動かしていたけれど、現代の私たちは、運転中も仕事中も料理中も腕を体の前に置きっぱなし。上半身を使わずに生きていると、腕、肩、背中の可動域が狭くなり、いつの間にか上半身全体が弱くなる。その結果として生じるのが、厄介な背中の痛み。その解消方法をアメリカ版『Prevention』からご紹介。
胸部ストレッチのやり方
このストレッチは、太もも前面の筋肉をできるだけリラックスさせた状態でやるのがコツ。
デスクやキッチンカウンター、または椅子の背もたれに両手をかける。後ろ向きに歩きながら上半身を前に倒し、胸を床に近づける。
お尻が足首より後ろに出たら、両脚をしっかり伸ばす。太もも前面の筋肉をリラックスさせ、尾骨をゆっくり持ち上げる。腕の位置を変えることなく、脇の下だけ床に押し付けるイメージで。この状態で使われるのは主に肩。腰に負荷がかかっているなら、肩を下げながら肋骨の底を持ち上げて。
手のひらを返して左右の親指を外に向け、両腕を正面でくっつける。これで肩の筋肉がさらに働く。この状態で5~10秒息を止め、ちょっと休んでから2~3回繰り返す。
※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。
Text: Marty Munson Translation: Ai Igamoto