長期にわたって健康的な食生活とダイエットを続けたいなら、必要なカロリーを1食で全部摂るのはおすすめできないだろう。空腹が長時間続くと疲労感や頭痛に襲われたり、イライラしたり、頭がボーッとしたり、おなかがすきすぎて怒りっぽくなったりする。また、ファスティングの結果、アンヘルシーな物を食べすぎてリバウンドすることもあるだろう。
公認管理栄養士のセリーナ・マリーは、「無性に何か食べたくて気分が不安定なときは、高糖質、高脂質、高カロリーの食べ物に走りがちです」と注意を示している。
ファスティングには社会的に不健全な面もある。「日中の断食は、オフィスでの誕生日会やアンヘルシーなイベントに参加しない正当な理由になりますが、非社交的とも受け取れます」と説明するのは、著書に『The Little Book of Thin』を持つ公認管理栄養士のローレン・スレイトン。
とはいえ、1日1食のインターミッテント・ファスティングが万人に向いているわけではないだろう。マリーいわく、子供、妊娠中、妊活中の方には絶対に向かないけれど、体脂肪を効率よく使いたい人には向いているという。でも、ただ体重を減らしてリバウンドを防ぎたいという人に1日20時間の断食はおすすめできない。「十分と言える量のフルーツや野菜、1日25gの食物繊維を1食で摂れるとは思えませんから」とマリー。