「運動しても体重が落ちない」

「産後太りが戻らず、太ったまま」

これまで効果があったダイエット法ですら、年々効果を感じなくなっていくアラフォー世代。

効果が出ないことに焦り、食事制限に運動にと頑張り過ぎることで体調を崩してしまう人も少なくない。

そんなアラフォー世代に対し、「やせスイッチは背中にある!」と語るのは、産後65キロから46キロのダイエットに成功した、もりもとさちこ氏。

現在は美体感ダイエットコーチとしてアラフォーからでも楽しく無理なく取り組めるダイエット法を発信している。

以前は彼女自身も万年ダイエッターとして10代の頃から太ったり痩せたりを繰り返していた。

転機となったのは第二子出産後、ピラティスに出会ったこと。

背中の筋肉を使うことが、体重が落ちるだけでなく、加齢による体形の変化にも効果的だと実感したそうだ。

背中へのアプローチがなぜアラフォー世代に有効なのか。

もりもとさちこ氏の著書『美体感やせルーティン』より、4つの理由と実際のストレッチ法をご紹介しよう。


理由① 効果的に基礎代謝をアップできる

背中には、脊柱起立筋群や広背筋など、大きな筋肉がついている。

脊柱起立筋群とは首から腰にかけて、背骨の周りに縦に細長く広がっている筋肉のこと。

また、広背筋とは背中から腰、腕の付け根にまで広がる、文字通り面積の広い筋肉だ。

ダイエットのために鍛えるならば、まず大きな筋肉からが基本。

背中を動かせば動かすほど、脂肪を燃やす筋肉の量が増えて、効果的に基礎代謝をあげられるというわけだ。


理由② 褐色脂肪細胞を刺激! どんどん脂肪が燃える

体に溜め込んだ脂肪を燃やす働きのある褐色脂肪細胞。

この褐色脂肪細胞は全身にあるわけではなく、実は首や肩、肩甲骨周りなど、背中に集中していることをご存知だろうか?

背中を動かし、刺激を与えることで褐色脂肪細胞が活性化される。

脂肪を燃焼させるには、まず背中へアプローチすることが最も効率的なのだ。


理由③ 内臓の動きもよくなり、さらに代謝があがる!

体を支える大黒柱となる背骨。

その周りにある脊柱起立筋群などのインナーマッスルを鍛えると、背骨も安定し、内臓の働きがよくなる。

特に腸内環境の乱れはダイエットの大敵だ。

悪くなると代謝も落ちて、やせにくくなってしまう。

さらに加えるなら、朝はなるべく余裕を持って過ごすといいだろう。

焦って緊張すると、自律神経が乱れて、腸の働きが鈍ることにつながる。


理由④ 姿勢がよくなり、見た目もスタイルアップする

さらに嬉しい効果は見た目のスタイルアップだ。

背中を鍛えると猫背や反り腰など背骨のゆがみが改善されるので、全身の骨格バランスが整う。

骨を支える筋肉も正しい位置につくため、見た目のスタイルアップも叶う。

脂肪減少との相乗効果で理想の体形へと近づいていく。


美体感ストレッチを実践!

では、最後に最も簡単なストレッチ「キャットストレッチ」をご紹介しよう。

① 四つんばいになって、腕は肩幅、足も腰幅に開く。

② 尾骨から頚椎まで順番に背骨を動かすイメージで、息を吐きながら背中を丸めていく。

③ 息を吸いながら、ゆっくり顔を上げる。首から胸椎にかけて順に背骨を動かすイメージ。

    ②と③を60秒間繰り返すだけでOKだ。

    自分の好きなタイミングでかまわない。まずは取り組んでみよう。

    『美体感やせルーティン』もあわせてチェック!

    ほかにも背中にアプローチするエクササイズをまとめた『美体感やせルーティン』が現在KADOKAWAより好評発売中だ。1日2分、6日間決められたプログラムを行う構成なので運動初心者にも続けやすい。背中が動く体になれば、努力も我慢もせずに勝手にやせていく。ぜひ試してみてほしい。

    努力も我慢も必要なし! 背中が動く体になれば勝手にやせる! 美体感やせルーティン

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    <目次>
    Chapter1 基本の美体感エクササイズ
    Chapter2 お腹くびれエクササイズ
    Chapter3 二の腕・下半身エクササイズ
    Chapter4 不調撃退エクササイズ

    Text: Hikari Inagaki(side dishes)