スキン・ヘア・睡眠・ニキビ……etc. ハチミツがもたらす美容効果とHOW TO 12
多くの化粧品にも使われている蜂蜜だけど、一体どうして? 蜂蜜の持つ12の美容効果について、アメリカ版ウィメンズヘ....
多くの化粧品にも使われている蜂蜜だけど、一体どうして? 蜂蜜の持つ12の美容効果について、アメリカ版ウィメンズヘルスが専門家に話を聞いた。
「蜂蜜には、創傷治癒効果があります」と話すのは、エール大学の皮膚科学で臨床医学准教授を務めるモナ・ゴーハラ医学博士。さらに、コラーゲンの生成を助けるので、アンチエイジングの効果もあるそう。
これだけではない! 「蜂蜜には、防腐作用、殺菌効果、抗炎症作用があります」と話すのはニューヨークの皮膚科外科医、デンディ・エンゲルマン医学博士。
しかし、スーパーに売られている蜂蜜全てが、肌トラブルを解決してくれるわけではない。蜂蜜や蜂蜜コスメを取り扱うブランド「Beekeeper’s Naturals」の創立者、カーリー・ステインが言うには、低温殺菌処理をされていない「ローハニー(未加工の生蜂蜜)」を選ぶべきとのこと。特にステインが勧めるのは、抗酸化物質が豊富な「そば蜂蜜(そばの花からできた真っ黒な蜂蜜)」。
早速、蜂蜜の美容効果を見ていこう。
Text: Celia Shatzman and Aryelle Siclait Translation:Yukie Kawabata Photo:Getty Images
1. 保湿フェイスマスク
「保湿効果と鎮静作用があるローハニーが、肌に潤いを与え、柔らかくてツヤのある肌にしてくれます」と話すのは、有名なフェイシャリストであり「Ildi Pekar Skin Care」の創立者であるイルディ・ピーカー。「蜂蜜に含まれる糖は、自然な湿潤剤や皮膚軟化剤と同様の働きがあり、肌の水分量を増やして、洗顔後でさえも、肌の乾燥を改善する効果があります」
コラーゲンの生成を手伝う「ローヤルゼリー」や、抗炎症作用や殺菌作用が強い(ニキビができやすい肌にも◎)「プロポリス」、もしくは、毛細血管を丈夫にする、ルチンと呼ばれる化合物を含む「ビーポーレン」を取り入れると、効果は倍増するとか。
<やり方>
ローハニーを直接肌に塗り、長くて20分ほど置いたら、水で洗い流す。
2. 肌にやさしい角質ケア
ステインいわく、ローハニーは、時間が経つにつれて白く結晶化するため、小さな顆粒が角質落としとして機能するという。固まっていたローハニーが、水と肌の体温に触れて溶解したら、スクラブとして活用する。刺激が強い市販の角質落としよりもずっと肌にやさしいそう。また、抗菌作用があるので、毎日顔に使用しても問題ないとのこと。
<やり方>
手のひらに蜂蜜をのせて、指でこすりながら温める。溶けてきたら直接肌に塗り、円を描くようにやさしくマッサージ。数分置いたら、濡れたタオルで拭きとって。
3. 傷跡を薄くする
ステインが言うには、蜂蜜は(特にそば蜂蜜)抗酸化作用があり、ダメージを受けた肌に栄養を与え、傷の修復プロセスにおいて役立つという。さらに、プロポリスが入った蜂蜜は抗炎症作用が強いので、妊娠線や皮膚の変色を目立たなくさせる効果もあるとのこと。
<やり方>
気になる部分に直接ローハニーを塗り、円を描くように1〜2分間やさしくマッサージしたら、きれいに洗い流して。
4. 傷を治す
蜂蜜には滅菌力が備わっているため、エンゲルマン医師いわく、感染症を予防したり、傷口を守る働きがあり、傷跡を修復するまでの期間を早めてくれるとか。蜂蜜(特にマヌカハニー)に含まれる抗酸化物質が、損傷した皮膚に栄養を与えてくれるので、傷の治りが早いとか。
<やり方>
傷を負った部分に直接ローハニーを塗り、1〜2分置いて浸透したらよく洗い流す。蜂蜜のベトベト感が不快な人は、薬局で買える蜂蜜成分が配合された傷薬を試してみて。
5. ニキビ治療薬
そば蜂蜜は、ニキビのDIY治療薬に最適。ステインいわく、抗炎症作用があるので、赤みやニキビの腫れを落ち着かせてくれるそう。特にプロポリスが入った蜂蜜は殺菌作用が強いので、ニキビの原因となる細菌と戦ってくれるとか。「蜂蜜は肌に潤いを与え、バランスを整えてくれるので、皮脂分泌をコントロールする働きもあります」とピーカー。
<やり方>
直接ニキビの上に蜂蜜をのせて、5〜10分ほど放置したらよく洗い流して。
6. 保湿入浴剤
リラックス効果を高めたければ、湯船のお湯に蜂蜜を入れてみて。ピーカーいわく、蜂蜜の保湿効果のおかげで、肌がシルクのような柔らかいモチモチ肌になれるとか。
<やり方>
カップ1杯分のお湯にローハニーを大さじ2杯入れて、蜂蜜が完全に溶けるまでかき混ぜたら、湯船のお湯に投入して。
7. 甘皮を保湿する
蜂蜜は天然の保湿剤なので、皮むけやささくれ知らずの健康な爪や甘皮を維持するのに役立つそう。
ステインは、コラーゲンの生成を手伝うローヤルゼリーを勧めている。爪が生まれ変わり、爪のまわりの皮膚を強化してくれるそう。
<やり方>
甘皮にローハニーを塗り、5〜10分ほど放置したら洗い流す。
8. 毎日のコンディショナー
「蜂蜜はコンディショナーに最適です。水分を保持して潤いを閉じ込める性質を持つ自然な保湿剤なので、健康的でサラサラな髪の毛を維持することができるのです」と話すのは、セレブ専属のヘアアーティスト、フィリックス・フィッシャー。「やわらかく、元気一杯で弾力ある髪の毛になりますよ」
<やり方>
オーガニックのローハニー1/4カップに、水を加えて希釈したら、シャンプー後の濡れた髪の毛全体に塗り込んで。数分置いたら、ぬるま湯でよく洗い流そう。
9. リップバーム
肌に良い蜂蜜は、もちろん荒れた唇にも効果的。「保湿効果に加え、天然の酵素や抗酸化物質、ミネラルが豊富な蜂蜜は、唇の保湿にも有効です」とピーカー。
<やり方>
ローハニーを直接唇に塗り、数分置いたら洗い流して。
10. ヘアケア
蜂蜜は、水分を保持して、やわらかい弾力のある髪の維持に非常に効果的なので、
髪の毛の乾燥を防いでくれるそう。「まるで柔軟剤のように機能します」と、フィッシャー。
<やり方>
完熟したバナナを2本、未加工の蜂蜜を半カップ、オリーブオイルを1/4カップ混ぜ合わせて、ヘアマスクを作る。材料が全てなめらかに混ざったら、髪の毛や頭皮に塗り込み、20〜25分ほど置いたら、ぬるま湯で洗い流し、シャンプーをする。ヘアマスクの残留物が残らないよう、髪の毛を櫛でとかし、再度洗い流す。ただし、このヘアマスクの使用は月に2〜3回まで。
11. 睡眠を助ける
インスリンは、睡眠を促すセロトニンやメラトニンが作られる際に不可欠である。ステインが言うように「蜂蜜を食べると、インスリンの上昇がゆるやかに安定する」そう。夜中に目が覚めてしまいがちな人は、大さじ1杯の蜂蜜を舐めると、グリコーゲン(8時間眠り続けられるために脳が必要とするもの)を肝臓に貯蔵するのに役立ち、朝までぐっすり眠れるという。
<やり方>
寝る15分前に、スプーン1杯分の蜂蜜を食べて。
12. 火傷を和らげる
抗炎症作用や、殺菌効果、保湿効果に優れた蜂蜜は、炎症が起きている火傷を(日焼けでさえ)鎮静してくれるそう。これに加え、火傷によって損傷した部分は感染症を引き起こしやすいので、蜂蜜のドロッとしたテクスチャーが、細菌の侵入を防ぐバリア機能のような役割を果たしてくれるそう。蜂蜜を塗った後は、ガーゼで傷口を覆う必要はないとか。
<やり方>
傷口をきれいに洗ったら、蜂蜜を数滴塗り、ある程度時間を置いたら(汚れが付着しやすいので気をつけて)洗い流す。必要に応じて塗り直して。