気付いたらほうれい線が気になりはじめた。という人も多いはず。ほうれい線ってどうしてできるの? 目立ちやすい人っている? ほうれい線にタイプはあるの? など、ほうれい線に関する基礎知識から、その対策法について、「まいこホリスティックスキンクリニック」の山崎まいこ先生に聞いた。
目次
そもそもほうれい線とは?
ほうれい線について
「実は顔は、いくつかの脂肪のブロックがあって、それが合わさって構成されています。その脂肪のブロックの隙間にあたるのがほうれい線。若い時はそのブロック同士がピタッとくっついているイメージですが、加齢による筋肉の衰えなどが引き金となって、その結合力が弱まり、顔の内部で溝ができてしまい、そこにシワが刻まれていきます。それがほうれい線となって顔表面に現れるんです」(山崎先生)
ほうれい線の原因は主に5つ!
「ほうれい線の原因は主に5つです。下記該当するものや気になるものがひとつでもあったら、ほうれい線ケアの始めどきです」
①加齢
先ほどお話した通り、加齢によって脂肪細胞同士の結合が緩んでしまう場合。これがいちばん多いタイプ。個人差はあるけれど、30代半ばくらいから気になる人が多いよう。
②日焼け
紫外線を浴びることにより、発生する活性酸素が肌内部のコラーゲン組織にダメージを与え、コラーゲンを傷つけてしまいます。そうすると細かいシワだけじゃなく、溝ができやすい部分により深いシワ=ほうれい線ができることに。
③肌表面の乾燥
さきほどの紫外線ダメージと同様、肌表面が乾燥していると、柔軟性が失われ、表情が動いたときに折ジワのようになってほうれい線が深くなることに。
④表情グセ
これは若くてもできてしまうほうれい線。片方で物を食べるクセがあったりすると、左右のほうれい線の長さや深さにも差が出てきてしまう人もいます。
⑤骨格
残念ながら、骨格的にそもそもほうれい線が目立ちやすい顔立ちの人も。このタイプの場合は、若いうちからのケアが必要! また、骨格で言うと、骨自体が衰えてくることによりほうれい線が目立つ顔立ちになってくる場合も。
⑥顔の筋肉の衰え
年齢によって顔の筋肉が衰えるけれど、それとは別に最近多いのがこのタイプ。マスクを常につけていたり、話す量や回数が減ることによって顔の筋肉が使われず、それにより筋肉が緩んで顔全体がたるんでしまって、結果ほうれい線が目立ってしまうということに。
ほうれい線は何歳から気になる?
「上で述べたように、もともとの骨格で若くして気になる人もいますが、やはりいちばん多い原因としては加齢です。もちろん個人差はあるものの、30代半ばすぎたあたりからは、気にする方もケアする方も増えますね。深刻になる前にはじめるに越したことはないので、最近ほうれい線が深くなったかも? など鏡を見て変化を感じたら意識してケアしてみてください」
自分のほうれい線の原因は何? しっかり原因を把握することが大切
ほうれい線対策ってどんなことをすればいい?
ほうれい線ケアに欠かせない6つの対策
①保湿
「ほうれい線の原因でも触れましたが、肌表面の乾燥はほうれい線にいい影響は及ぼしません。小ジワやそのほかの肌トラブルの原因にもなってしまうので、乾燥対策はまず基礎中の基礎です」
②日焼け対策
「これも原因で触れていますが、日焼けにより、ほうれい線を含むシワの原因になってしまうので、きちんと日焼け止めを塗って対策するだけで違います」
③バランスの取れた食事
「加齢や栄養不足で、顔の骨がやせてくることで、ほうれい線が目立ってくるということもあります。この場合は、内側からもケアしないと思った効果はでません。特に摂取したいのがタンパク質とビタミンD。骨だからカルシウム、と思いがちですがカルシウムを単純に摂ってもダメで、たんぱく質やマグネシウム、ビタミンなどがないと丈夫な骨は生まれません。若くても過度なダイエット後にほうれい線が気になっている人は栄養不足になっている可能性も。食事面を見直してみて」
④顔トレやリンパマッサージ
「顔の筋肉の衰えが原因でほうれい線が目立っている人には、顔の筋肉を動かす顔トレや、心地よい刺激を与えるコロコロローラーのような美顔器を使うのもおすすめです」
【自宅で簡単/木村祐介の小顔ワークアウト】ほうれい線をなくそう!
⑤シワ対策コスメを活用
「シワに特化したコスメも多数登場しているので、活用しない手はないですね。乾燥対策はもちろんのこと、エラスチンやコラーゲンでハリをアップさせるもの、幹細胞系コスメなんかもおすすめです」
⑥ヒアルロン酸注射
「ヒアルロン酸注射はほうれい線に効果があるの? とよく質問されますが、手っ取り早く気になるほうれい線にアプローチするには向いています。効果が分かりやすいですし、最近のヒアルロン酸注射は進化もしているので、不自然ということもほとんどないと思います。スパンも人によりますが約1年くらい、と本当に気になっているのであれば選択肢として入れてみてください」
基本のスキンケアを見直すことに加え、ほうれい線対策コスメの導入でデイリーにケアを
おすすめのほうれい線対策コスメ
<シワ改善美容液>
「シワ改善」と謳える、医薬部外品のコスメは、ほうれい線ケアの強い味方!
<ハリアップ系美容液>
肌の基礎体力をアップさせるような、ハリ対策コスメも活用しよう。
お話を伺ったのは…
山崎まいこ先生
まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求している。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。