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梅雨が終わったら、薄着の季節がやってくる!夏が来るまでに二の腕、お腹、足…と色々サイズダウンしたいけれど、食事制限やストイックな運動はしたくないし…と諦めかけている女性のために。食欲コンサルタントである村山彩さんが、新発想のダイエット法を教えてくれた。もともと間違ったダイエット法を繰り返し、心も体も崩してしまった経験を持つ村山さんがオススメする、楽しく続けられてスルっと痩せられる方法とは!?

間違ったダイエット法で、心身ともにボロボロになった日々

ダイエットには、ずっと悩まされてきたという村山さん。現在の健康的なスラっとしたスタイルからは想像ができないが、高校生の頃は太っていて、そんな自分が嫌で、様々なダイエット法を試しては失敗を繰り返していたのだとか。社会人になってからも、ちょっと気をぬくと太ってしまうため、食べないダイエットを続けていた。さらに当時は仕事の要領も悪かったため、終電がなくなる頃まで残業し、その後さらに飲みに行くという日々。

「体のことなんてまったく考えておらず、不規則な生活を送っていたので、便秘に肌荒れ、生理不順と常に不調のオンパレード。もちろんそんな生活ですから、長くは続かず、29歳の時、ついに心と体を壊してしまいました」

食生活を改善し、好きなものを好きなだけ食べても太らない体に

30歳の時、結婚を機に勤めていた会社を退職。夫の食事を作るようになったため料理を学ぼうと、野菜ソムリエの資格を取得した。同じタイミングで、まったくやっていなかった運動も始めてみようと決意。

「すると悩んでいた便秘や肌荒れ、生理不順などの不調のオンパレードがみるみる治っていき、理想の体型に近づいていきました」

その後、アスリートフードマイスターの資格を取得。栄養学を学びながら、何を食べたらより健康的に痩せられて、パフォーマンスも上がるか自分の体で人体実験をしていった。次第にその話を聞きたいというセミナーの依頼が増え、出版社からも声がかかり『あなたは半年前に食べたものでできている』という本を出版。

「この本は、食欲をコントロールして、好きなものを好きなだけ食べても太らない体の作り方について書いた本なのですが、嬉しいことに、シリーズで10万人以上の方々に手にとっていただきました」

▼本のリンク
『あなたは半年前に食べたものでできている』

ダイエットは『楽しい』、且つ『簡単』じゃないと続かない

この本を出版してから、ダイエットに関するお悩みの声が、村山さんの元へより届くようになった。

「皆さんおっしゃられるのが、ダイエットが続かず途中で断念してしまうということ。でも私も以前はダイエット難民だったから、すごく気持ちが分かるんです」

バランスのいい食事をとりましょう、毎日20分程度の運動しましょうと正論を言われても、頭では理解していても継続できないもの。人は、楽しいという要素があって簡単なものじゃないと、続けられないのだ。ではどうすれば、その課題を解決できるだろうと考え続けた結果、村山さんが「コレだ!」と閃いたのが、今、女性を中心に流行っている『豆皿』を使う方法だった。

「豆皿とは、手のひらサイズの小さいお皿のこと。私はこの小さくて可愛いお皿に、5種類のおかずを少しづつ盛り付けて、1汁ミニ5菜を食べましょうという提案をしています」

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豆皿ダイエットのメリット① 切るだけ、のせるだけ!10分で立派な食卓ができちゃう

村山さん曰く、豆皿ダイエットにはメリットがたくさんあるという。しかし、いくらミニサイズとはいえ、5品もおかずを作るなんて、特に忙しい女性が実践するには、ハードルが高いのではないだろうか。

「一見大変そうに見えるのですが、実はトマトを切って豆皿にのせる、豆腐を切ってのせる、納豆をのせる。それだけで3品できちゃうんです。大皿だったら、ちゃんと料理をしないと見栄えが悪いですが、豆皿だったら梅干しをのせるだけでもすごく映えるんですよ」

懐石料理をイメージしてもらうと、分かりやすいだろう。日本人は特に、小さい器に少しづづ盛り付けて、テーブルにたくさん並べられると満足感・幸福感を感じやすいのだという。

また前日の余ったおかずや、作り置き料理でもOK。お皿が小さくて可愛いから、残りものでも華やぐため、実は5品中、1品作るだけでいいそうだ。

「もし忙しかったら、その1品も買ってきたおかずにしてもいいと思います。それだったら、切って盛り付けるだけでいいので、10分で立派な食卓ができちゃいます」

もちろん毎食、色々な種類の料理を作ることは素敵なこと。しかし働いている女性や、子育て中のママなど忙しい女性にとって、それは現実的ではない。

「料理は毎日のことだから、手を抜けるところは賢く手を抜いて、バランスよく食卓を彩る方が、現代の女性が取り入れやすいのでは」と村山さんは提案する。

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▲村山さん宅のある日の豆皿料理。メインのカジキマグロはデリで買ったもの。賢く手を抜くことが継続できるコツ。

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▲体験モニターさんの豆皿料理。ミニトマトをのせる、キムチをのせる、ゆで卵をのせるだけでもいい。

豆皿ダイエットのメリット② 「料理上手だね!」と旦那さんから褒められる

例え5品中4品、前日の食事と同じでも、お皿を変えるだけで印象も変わる。ゆえに意外に旦那さんに気付かれないというメリットもあるのだとか。

「見た目は懐石料理のような食卓になるから、うちの旦那さんも『いつもバランスのとれた食事を作ってくれてありがとう!』と喜んでくれています。でも実は、簡単なんですけどね。私はこれを、『豆皿マジック』と呼んでいます」と村山さんは笑う。

確かに、色々な種類のおかずが食べられて栄養バランスもよくお手軽。且つ旦那さんからも好評だなんて、日々ご飯を作っている奥さんにとっては、かなり嬉しいポイントだ。

豆皿ダイエットのメリット③ SNS映えもするから、友達にも褒められて続けるモチベーションに

ダイエットは継続できなければ意味がない。『豆皿ダイエット』を継続するために、オススメのツールはあるのだろうか。

「facebookやインスタグラム、ブログなどのSNSを使って、友達を巻き込むのもオススメです。豆皿料理は、フォトジェニックですごくSNS映えするんです」と村山さん。作った料理をネットにアップして、いいねやコメントをもらうと続けるモチベーションになるという。

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▲モニターさんがインスタグラムにアップした豆皿料理。豆皿マジックでフォトジェニックな1枚に!

豆皿ダイエットのメリット④ 豆皿は100円ショップでも買える♩安くて可愛い、しかも収納にも困らず実用的!

村山さんのお話を聞いて、次第に豆皿が欲しくなってきた筆者。では豆皿はどこで買えばいいのだろうか。

「実はお家にある醤油入れの器や、茶碗蒸しの蓋、レンゲでもいいんです。あとは100円ショップやプチプライスの雑貨屋さんにも、可愛い豆皿が色々売っていますので、たくさん集めて毎日の食卓のコーディネートを楽しむのもいいと思います」

また豆皿は小さいので、キッチンが狭いお家でも収納に困らないという。リーズナブルで収納にも困らないとは、なんとも実用的である。

豆皿ダイエットのメリット⑤ ラクに楽しく続けた結果、いつの間にか痩せちゃう!

「豆皿ダイエットを実際に体験したモニターさんの中には、なんと3ヶ月で6キロ痩せた方もいらっしゃいます。少量ずつ色々な種類のお料理を豆皿に盛り付けて食べることで、ゆっくり食べる習慣ができますし、お皿に5品盛ることで、栄養バランスが自然と整うんですよね」

豆皿料理は『楽しい』且つ『簡単』だから続けられる。その結果、スルっと痩せてしまうのだとか。

最近、痩せにくくなってきたなと危機感を感じていた筆者も、村山さんのお話を聞いて、まずは家にある小皿で『豆皿ダイエット』にチャレンジしようと思った。夏まで、あと少し。この記事を読んだ女性のみなさん、ともに頑張りましょう!

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▼本のリンク
『おいしくてカンタン! バランスよく食べられる! 豆皿しあわせレシピ』

Text :Kanako Samekawa

Headshot of 村山彩
村山彩
ロバスト株式会社 代表、食欲コンサルタント、アスリートフードマイスター、トライアスリート

  体を壊したことをきっかけに健康管理に目覚め、野菜ソムリエとアスリートフードマイスターの資格を取得し、知人に誘われたトライアスロンも始める。体の基となる食に向き合いながらトレーニングをし、3年目にトライアスロンの大会で優勝を果たす。「食と運動」でゼロから心身を立て直した知識と経験を活かし、テレビ、雑誌、ラジオ、イベントなどで活躍。著書『あなたは半年前に食べたものでできている』(9万部を突破。韓国・中国・台湾・ベトナム・ドイツにて翻訳)、『やせる冷蔵庫』(台湾にて翻訳)ほか。新刊『まずはこの17食材を。「いつもの食事」で健康になれる』が発売中。2012 館山トライアスロン総合優勝。2012 IRONMAN 70.3 WORLD CHAMPIONSHIP出場。2014 IRONMAN70.3台湾 年代別優勝。出産後、健康を心の面からもサポートしたいと大学で心理学を勉強中。 ウェブサイト: ayamurayama.jp インスタグラム:@aya_murayama_