洋服でおなか周りが隠せてしまう冬は、たるんだおなかを見て見ぬフリをする女性も少なくないはず。でも、そんな時こそ、薄着の季節に向けて“見せたくなるおなか”を作るチャンス!
そこで加圧スタジオ「ソラーチェ代官山」主催のパーソナルトレーナーであり、『#腹筋女子: お腹が割れたら人生変わった! 』の監修者でもある山崎麻央さんが教えてくれたのは、従来の腹筋運動とはひと味違う、楽しく続けられる腹筋エクササイズ! 1回目は、運動なしでもおなかに線が入るベーシックな呼吸法を動画とともにご紹介。
エクササイズ動画を見るとき、必死に形だけまねしようとしていない?
美しい腹筋のつくり方を日々伝授する加圧インストラクターの山崎麻央さんによると、まねるだけでは筋肉がうまくついてくれないそう。しっかり筋肉をつけるためには、効果を高める「呼吸法」をマスターし、山崎さんが提案するエクササイズを行う時に呼吸法も同時に実践してみよう。
おなかにきれいな線をつくる! 全てのエクササイズにおける基本姿勢
山崎さんが紹介する全ての動きの効果を最大限に引き出すためには、まずこの基本姿勢を作った上で取り組んで。
Steps
1. 足を骨盤幅に開いて、立つ。
Point:体重は足の親指と人さし指の間、土踏まずの真上に乗るように立つ。
2. 下腹部を骨盤の中にしまいこむようにして、恥骨の辺りから引き上げる。
Point:お尻をキュッと寄せる。
3. 肋骨を中心に寄せるようにして、肩甲骨をお尻に引き下げるようにして立つ。
Mao’s Tips
「肩が上がらないように注意しましょう」
アンダーバストが4~5センチ変わり、くびれてくる!? いつでもできる、ベーシックな呼吸法
STEP1: 呼吸法
Sets
10回
呼吸を通して意識したいPoint
おなかをふくらませたりへこませたりせず、終始ぺたんこの状態をキープ!
Instructions
1. 静かに骨盤の中にしまいこむように、下腹をぺたんこにする
2. 肋骨に両手を当てて、下腹部をぺたんこにしたまま肋骨を思いっきり広げる。
Point:肋骨の間にある肋間筋(ろっかんきん)をしっかりと動かすように、できるところまで広げること。
3. 限界まで吐き切り、しびれるような痛さを感じるまで肋骨を閉め切る。
Point:肋骨に当てている両手の中指を限界まで近づけていく。このときなるべく背中を丸めないように意識する。
Mao’s Tips
「おなかをぺたんこにする際に、外からぎゅっとおなかを締めないように注意してください。体をストローだと思って、膣からスーッと水を吸い上げ、頭の上まで水を通すような感覚を目指しましょう。そうするとおなかが平らになり、恥骨の上辺りが硬くなっていくのを感じられるでしょう。ただ肩と首に力が入って、肩が上がりやすいので、肩甲骨をできるだけ下げ、首を長く保つ状態で行うように意識を向けましょう」
「この呼吸をマスターして肋骨の間をぐっと閉めたり広げたりできるようになると、アンダーバストが4~5センチくらい変わってきます。肋骨辺りがきゅっと締まるとメリハリができるので、ウエストもくびれてきます。腹斜筋をねじるような腹筋でくびれを作るという方法もありますが、どちらかというとくびれ作りにはこの呼吸法が効果的です」
「例えば、産後の人は肋骨が最大7.5センチほど開いてしまいます。そのため体重を落としても、なんだかメリハリが足りないという産後の方にもこの呼吸法はおすすめです。毎日この呼吸法を10回取り入れるだけでも、おなかにスーッと線が入ってきます」
通勤中やパソコンに向かっている間でも簡単に取り入れられるこの呼吸法。日中のちょっとした時間を活用して、少しずつ感覚をつかんでいって。
次回は腹筋がつきやすくなる「ストレッチ」をご紹介!
Movie: Maho Tomono Credits: Solace Daikanyama
加圧、FTP ピラティスインストラクター。 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー 。慶応大学卒業後、外資系IT企業に10年間勤務。出産を機に退職し、加圧トレーニングやピラティス、インディバ、食カウンセリング他、多角的に体のケアを行うプライベートスタジオをオープン。自ら指導を行うほか、雑誌や書籍の監修、化粧品・健康食品等の開発にも携わっている。著書『10秒やせストレッチ』(三笠書房)は好評発売中。Instagram:@maosol ソラーチェ代官山: www.solace-daikanyama.com