最近インスタグラムを見ていたら、プラスモデルのアシュリー・グラハムやブラジル人モデルのアレッサンドラ・アンブロジオが、大量のコードに繋がれてワークアウトをしている写真に出くわした。そんなあなたのリアクションはきっと、“はあ!?”。でも、この2人をはじめとする多くのセレブたちは、EMS (電気筋肉刺激) トレーニングと呼ばれる新たなフィットネストレンドの波に乗っているだけ。
EMS=電気筋肉刺激トレーニングとは?
アレッサンドラ・アンブロジオ、アシュリー・グラハム、ラッパーの2チェインズ、テレビ司会者のルアン・ド・レセップスといった大物を顧客に持つ、認定パーソナルトレーナーのモハメド・エルザマーが経営するフィットネスクラブFitLifeByMoによると、EMSトレーニングは、コードを使って筋肉に電流を送り、強制的に筋収縮を引き起こすもの。
理学療法の現場では、長きにわたって怪我の治療に使われてきたEMSが、フィットネスの世界で流行り出している (エルザマーは自身のサイト内で、20分で600キロカロリーも消費できる上に筋肉も付くと主張している)
でも、実際に効果はあるの?
アメリカの理学療法クリニックBespoke Treatmentの創設者および理学療法ディレクターで、認定強化調整コーチのダニエル・ジョルダーナいわく、セッティング次第では、EMSが筋肉のリカバリーを早め、筋力を高めるのに役立つことはあるそう。
また、特定のエクササイズで使われる筋肉に電極が正しくセットされれば、EMSはエクササイズをより効果的にするという。
しかも、これには論拠がある。ジョルダーナによれば、科学的な研究によって、EMSが筋肉の密度、強さ、パワー出力、そしてワークアウト中に使用される酸素量を高める可能性が明らかになっているとのこと。
誰にでも使えるの?
でも、EMSがおすすめできない人もいる。ペースメーカー、除細動器、その他の電子機器および金属が埋め込まれた装置を付けている人は、電極の使用を避けるべき (銅製の子宮内避妊器具を付けている人も、医師に確認してからEMSを使用すること)。
ジョルダーナは、てんかんやヘルニアを患っている人、妊娠中の女性や心疾患のある人にも、やはりおすすめできないと言う。EMSを首、頭、胸、目に使うのはNGで、シャワー、お風呂、サウナに入りながらの使用も禁じられている (感電の危険性があるため)。
結論
コードに繋がった状態でワークアウトするのが楽しそうだと思うなら、試してみるのもいいかもしれない。セレブがハマるくらいだから、それだけの価値があるのかも。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Korin Miller Translation: Ai Igamoto Photo:instagram of @fitlifebymo