外資系金融機関でキャリアを積んだ“金融バリキャリ女子”河村真木子さん。現在は会員数1万人以上にも上る日本最大級のオンラインサロンを運営するオーナーだ。

とにかく多忙な彼女がパフォーマンスを上げるために「絶対必要」と話すのが「カラダづくり」。しかし、ジム通いは登録しても1カ月で辞めるの繰り返しだった。さらにコロナ禍での運動不足。そんな時、河村さんにフィットしたのは自宅で行うトレーニング“宅トレ”だった。

宅トレだから、時間や場所にとらわれずフレキシブルに!

「家でパーソナルトレーニングをしたこともあったのですが、トレーナーが自宅に来るのが私にとっては負担だったんです。マンツーマンなので距離も近いし、掃除や身支度もしなきゃいけない。そこで、私のオンラインサロン『Holland Village Private Community』でオンライントレーニングを始めました。宅トレの利点は、まず、お化粧しなくていいこと(笑)! あと、通う必要がないこと。ジムまで行く時間や労力がかからないのは最高の利点ですね。汗をかいた後にすぐ家でシャワーを浴びられます。何よりも、自分のペースでやれるってことがポイントですね」

オンラインサロンには、筋トレやストレッチといった基本的なトレーニングから、HIIT、ヨガ、ピラティスにバレエまで、一流のトレーナーによるさまざまなプログラムが用意されている。

「私はほとんどのクラスに出ています。パソコンの前にヨガマットを敷いて、得意じゃないトレーニングのときは画面をオフにしてお休みしたりも。すごくゆるく参加できるところが好き。1クラスの時間は大体30〜45分がほとんどで、私は1日1回、毎日のルーティンに組み込んでます。

運動って続けないと意味がないですから。宅トレを始めて3年ですが、これは一生続けたいと思っていますね」

河村真木子
体幹を鍛える「プランク」はよく取り入れるメニュー。

毎朝4時起床&オーガニックを選ぶ

朝型の河村さんは、朝4時に起床。7時までは世界中の金融マーケットや国際政治などの情報収集をしてモーニングコラムを書く。無添加のプロテインを飲んでから、朝8時〜10時頃が宅トレタイム。

「一番エネルギーがある時にトレーニングしたいんです。固まった体を開くように、ほどよく動かしてから1日をスタートするとすごく気持ちいい。運動のあとは1時間の半身浴。読書しながらゆっくり入るのが日課です。そこでさらに汗をかいてデトックスする感じ。半身浴では、バスソルトやオイルなど『これが良い』と聞いたら、すぐに試します。最近はエプソムソルトにハマってますね。その後、炭酸パックもやっているので、午前中はほとんど家から出ません」

日々のルーティンを崩さない規則正しい生活に、オーガニック食品にこだわった食事がヘルシーなカラダを支えている。

「母がオーガニック食品にこだわっている人だったので、子どもの頃から添加物の入っているものは食べさせてくれなかったんです。おいしいから食べるというより、健康的なものをカラダに入れることが当たり前でした。いまも同じ野菜なら必ずオーガニックを選ぶようにしているし、お米もなるべく玄米。お菓子などの間食もほとんどしませんね。そのおかげ……といま決めるのは時期尚早かなと思いますが、ほとんど病気をしたことがないんです。父も母も70代後半ですが、何も病気にかかっていないし、3姉妹なんですけど、みんな健康で強い(笑)」

毎日宅トレしない選択は、リスクと考える

夜12時に就寝するまでのルーティンは「365日、基本的に変えない」という河村さん。忙しい最中、疲れが溜まった時、「休みたい」「サボりたい」なんて気持ちは湧いてこないのだろうか?

「気分じゃない日はストレッチのクラスにしたりしていますけど、やらないという選択肢は滅多にないです。基本的に運動がいやだって思わないんですよ。以前、旅行中にヨガマットがなくて運動できなかった時は、かなり体調が悪くなってしまって。肩もこって『マッサージ行かなきゃ!』みたいになって『これサラリーマン時代の私だ……』って(苦笑)」

宅トレを習慣にしたことで、いまではマッサージに行くこともなくなった。「カラダが変わってきている」と実感できるようになったので、続けている。

河村真木子
筋トレを始めてから、美容面の調子もよくなったと語る。

「年齢を重ねるほどカラダはどんどん固まってくるでしょう?  運動しない人はケガや病気もしやすくなるし、逆に体を動かすとうつ病の予防にもなったり、セロトニンの分泌を活性化することも分かっています。運動って本当に良いこと尽くしで、やらないことが逆にリスク。続けられるのであれば方法はなんでも良いので、運動は絶対やったほうがいいと実感しています」

河村真木子 プロフィール

カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、米大手投資会社を経て起業。2021年、オンラインサロン事業「Holland Village Private Salon」を設立。2022年には会員制カフェ、Holland Village Private Cafeをオープン。炭酸パックブランド「Carrie」の開発・販売も手掛けている。著書に『超フレキシブル人生論 ”当たり前“を手放せば人生はもっと豊かになる』がある。
Instagram: @makikokawamura_

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Photo: CEDRIC DIRADOURIAN Text: HIROMI ONDA(Listen)

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音田 博美
編集ライター

邦画を中心に紹介する映画雑誌のエディターを経て、フリーの編集ライターに。俳優・映画監督など著名人のインタビュー取材、『カメラを止めるな!』などの映画パンフレットの編集をはじめ、ドラマのムック本にも参加。2015年に立ち上げたコンテンツ制作会社Listenでは、映画公開特番などの映像制作にも携わっている。 

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Kanna Konishi
ウィメンズヘルス・副編集長

編集者として多くのメディアに携わったのち現職。健康オタク歴20年、趣味は"毒出し"で、体と心と部屋を効率よく整え、環境にもいい健康法を探るのがライフワーク。チアリーダー経験あり、勝手に人を応援しがち。仕事では「心から推せるものしか紹介したくない!」と目を血走らせ、常に情熱大陸に上陸中。 

Instagram: @editor_kanna_purico