体重を減らす事と、お金を節約することには、そんなに違いはない。後者が少ない出費を必要とするのに対して、前者はより少ないカロリーを減らすことを必要とする。でも、一部の人々が気づいていないのが、実は、あまりに多くの摂取カロリーを減らすことは、かえって、体重減少を遅らせることになるということ。
「厳しくカロリーを制限しすぎることは、逆効果だ」と、ニューヨーク大学の栄養士、栄養学者、そして、助教授のリサ・ヤング博士は警告する。
それは、体がカロリーを消費するために、実際にカロリーを必要とするから。
例えていうなら、火をつけるためには着火材を暖炉に投げ入れる必要があるのと同じだとヤング博士。食物をあなたの体の焚き付けとみなしてみて。それはあなたの代謝を誘発し、体重減少を可能にする。
十分な食事を取ったとき、体は最初に燃料として食物を使い、そしてそれが脂肪に変化して、エネルギーのために蓄積される。でも、あまりに厳しいカロリー制限をして、あなたの体が「飢餓モード」になると、そのエネルギーを確保するために筋組織を壊し始める。最終的に、これが代謝を遅らせることになり、痩せることをより難しくさせる。
さらに、ス−パー低カロリーのダイエットに固執するのは難しい。たとえば、十分に朝食を取らないで、空腹のままでいると、午前中からおやつが食べたくなり、昼食で食べすぎてしまうことになる。
国立衛生研究所によると、カロリーの必要量が活動レベル、到達目標、そして性別によって異なる中で、大部分の女性は、毎日少なくとも1200から1500カロリーを消費しなければならないそう。
一旦その数を下回ると、体は私達を健康にしておくための基本的な生物学的機能を実行することが難しくなる。あなたはそのカロリー数に到達しているのか、それともその数はあなたにとって正しい数なのかどうか、わからない？
次にあげるのは、十分に食物を摂取できていないことを示すサイン。思い当たるものがあったらカロリー摂取量を見直してみては？
いつも食べ物の事を考えている
あなたが夕食を夢見て、気が散っているために、午後にしなければならない事のチェックリストの項目が進められない？ そうであれば、あなたは、多分、十分に食べていないということ。
食間に健康的な軽食に手を伸ばすことは、あなたの1日のカロリー摂取量を増やすことができ、食物以外のものに集中することができる。空腹と満腹を食い止めるために、繊維が豊富なものと、タンパク質が詰まった食物を一緒に摂取することを、ヤング博士は提案。カッテージチーズ、またはドライフルーツが入った少量のひと握りのナッツは、栄養価的にも最適。
食事を抜くかすべての軽食を抜いている
朝食を抜き、（またはブラックコーヒーを朝食のかわりにして）昼まで空腹でいる事は、体重減少の鍵にはならない。確かに、痩せるためには、カロリーを確認する必要がある、しかし、心理的には、あまりにたくさんのものを抜くと、あなたは絶えず、「奪われる」と感じると、ヤング博士。
そして、その感情は、後にあなたを大食いにさせるか、ダイエットを中断させてしまう。あなたが定期的に適量食べることに慣れているのなら、毎日3回の少量の食事を意識したダイエットプランを取り入れるだけで、常にもっと食べたいと切望してしまう状態から逃れられるはず。
体重減のゴールへの道に留まるために、ヤング博士はフレッシュな赤身の肉、ヘルシーな脂肪分、そして、穀物全般のようなヘルシーなカロリーを摂取できる食物を摂取するようにし、3回の食事と２回の軽食をとることを提案する。
生理が不順である
健康的なペースで体重が減って行く場合、あなたの生理の周期の中では大きな変化には気づかないはず。しかしながら、もし十分なカロリーを摂取していないなら、あなたの生理が不順になる原因になると、ヤング博士。なぜなら、体が月経をもたらす性ホルモンを生成するための十分な脂肪を持ち合わせないことになるため、生理が止まることさえあり得ると、研究は示唆する。
ひどい頭痛に悩まされている
脳はあなたの血中で見つかるブドウ糖をもとに活動し、そして、その血中のブドウ糖はあなたが食べた炭水化物からできる。
あまりに厳しいカロリーと炭水化物の制限は、あなたの脳をエネルギー不足に陥れる。フラフラしてめまいを感じたり、または光がまぶしかったり、説明できないほどの頭痛は、あなたが十分に食物を摂取できていないという徴候で、血糖値があまりに低い状態に陥っているということ。
単純に、もっとカロリーと炭水化物を摂取することで、頭痛を止める手助けとなるはず。
ワークアウトを考えると、昼寝をしたくなる
もし、スピニングクラスに行こうという想像するだけで眠くなるなら、あなたは十分に食事を摂れていない、とヤング博士。
もしあなたが十分なエネルギーを蓄えていないなら、モチベーションに欠け、いつも疲労を感じる。
同時に、ワークアウトの後に、身体にかなりの痛みがあるなら、カロリーが足りなくて、筋肉を分解してエネルギーを奪っている可能性も。
すごくイライラしている
もし、おなかをすかせた状態で長時間夕飯を待った経験があるなら、、“Hungry（ハングリー）”がどんな状態かわかるはず。空腹と怒りが組み合わさった、不快な組み合わせだ。
厳しいカロリー減量をすると同じ事が起きる、とヤング博士は言う。事実、ある研究では、厳しいダイエットを忠実に実行するような、セルフコントロール（自制）の行為は、怒りの行為と関連していることを示している。
夕食を小さいサラダに制限すると、虚しく感じて、もっと食べたいと思う。しかし、もし、あなたのお皿の上が、全粒粉、ヘルシーな脂肪分、タンパク質で満たされていれば、デザートを欲しがる気持ちは低くなるはず。
その上、あなたの身体に必要な栄養が蓄えられる、とヤング博士。食事量のコントロールは、ただ量を減らすのではなく、ヘルシーな食べ物をたっぷり、ヘルシーではない食べ物を少量にする事だと、覚えておいて。
http://www.womenshealthmag.co.uk/weight-loss/healthy-eating/6620/7-signs-you-need-to-eat-more/
Translation : Kanako Iwaki
