突然だけど、あなたはパートナーや恋人とどうやってケンカをしてる? どれだけキュンとするような恋愛ドラマでも、ぐっと胸打つヒューマンドラマでも、笑いあり涙ありの友情ドラマでも、ケンカのシーンは必ず出てくるもの。

違う人間同士が一緒に暮らしを共にするということは、多かれ少なかれ、ケンカは付き物。人間関係は、それこそ宇宙のように複雑で、時に一筋縄ではいかないけれど、ケンカの仕方や対処の仕方を知っておくのは大切なこと。今回は、意外とみんながやりがちな「Fexting」についてご紹介。恋人やパートナー、友達との関係を長続きさせたい、強固なものにしたいという人は知っていて損はないかも。

Fextingとは?

unhappy mixed race woman texting on cell phone
JGI/Jamie Grill//Getty Images

ファーストレディの ジル・バイデン博士は『Harper's Bazaar』のインタビューでジョー・バイデン大統領と夫婦喧嘩をする際には「Fexting」をすることを明かした。

Fexting」とは、 喧嘩(fighting)をする時には、ショートメッセージ(texting)を送るってこと。つまり、メッセージのやり取りで、喧嘩をするというコミュニケーションだ。

ジル博士によると、これは、シークレット・サービスの前で口論になるのを避けるためとのこと。このショートメッセージを使ったケンカって、一般人の私たちの間でも結構あるのでは? 振り返ってみて。年中無休でパートナーと一緒にいない限り、かなりの頻度(人によっては1日中)メッセージのやり取りをしているのでは? そして、どんな会話でもそうだけど、感情が高ぶると、そのメールは時に熱を帯び、火花が飛ぶことも……。意識しているにせよ、無意識にせよ、今まで、多くのカップルがメッセージのやり取りで喧嘩をしてきたはず。

あるいは、面と向かって言うことが苦手な人にとっては、メッセージのやり取りで、ケンカ(aka. 話し合い)ができるのは、ハードルが低くなるのでは? 上手くやれば、個人にとってもカップルにとっても有益なFextingだけれど、バイデン夫妻のようにうまくいくかどうかは未知。意図的にFextingする場合は、メリットに加えて、デメリットも知っておこう。

Fextingのメリット・デメリット

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Wong Yu Liang//Getty Images

メリット1: 自分の感情を処理する時間を与えてくれる

Fextingは、何を言われ、どう感じているかを処理する時間をかけることができる。(お相手のイライラレベルを増長させない程度に配慮は必要かもれしれないけれど)通常、面と向かって、あるいは電話のように、すぐに返事をしなければならないというプレッシャーがないので、各自が自分の気持ち、あるいは相手の気持ちや立場を真剣に考えることができる◎これは、色々な種類の喧嘩において、より効果的で正直なコミュニケーションにつながるかも。   

メリット2: 感情的な発言を避けるのに役立つ

「あぁ、あんなこと言わなければよかった…」パートナーとの喧嘩のあと、そんなふうに思った経験、あなたにはない? 口論がヒートアップして、ガードを固め、防衛に入ると、ゆっくりと相手に何を言おうとしているのかを考えることが難しくなってしまうことは珍しいことではない。テキストメッセージは、“本当に”言いたいことを物理的に打ち出さなければならないし、それを見直して削除するチャンスもある。

デメリット1: 文字だけのやりとりだと、100%相手を理解するのが難しくなる

ボディランゲージ、表情、声のトーンは、コミュニケーションに大きな役割を果たす3つの要素だけど、文字だけのコミュニケーションではまったく当てにならない。相手の顔が見えない、声のトーンが聞こえないことで、、善意で言ってくれているのか、怒っているのか、分からなかったり。そんな経験、あなたにはない?

デメリット2: 誤解やミスコミュニケーションを招く可能性がある

Fextingをするときは、できるだけ注意深く、明瞭にするよう努めることができるけれど、結局のところ、テキストを誤解することは誰にでもあることだ。相手の言っていることが理解できない場合は、明確な質問をすることもできる。

Fextingのエスカレートを防ぐには?

couple standing face to face and talking in kitchen
Westend61//Getty Images

そして、一番怖いのは、Fextingがエスカレートして、取り返しのつかないことになること。

私たちは、考えていることや感じていることをメッセージを通して表現することができるけれど、私たちが防衛的になったり、相手が否定的な反応を示したりした場合は、すぐにやめる必要があるかも。「直接会って話をしよう」「この話題はブックマークしておいて、また出直そう」と相手に、伝えよう。

テキスト上でケンカが生じたときも、きちんと、顔を合わせて、あるいは電話でコミュニケーションを取ることをお忘れなく。

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桑子 麻衣子
ライター

1986年横浜生まれ。2013年よりシンガポール在住。幼少期よりクラシックバレエの練習に励みバレリーナになることを目指していたが、思春期に恋愛に走ってしまう。ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーの経験を活かし、現在は国内外のウェルネスやフィットネスなど健康周りの情報を中心に発信するライターとして活動。根っからの健康オタク。
Instagram: @mic_kwk