結婚前にパートナーに聞いておきたい、14の大切な質問とは？

結婚を考えるほど近しい相手であれば、お互いの収入については明かしているかもしれない。では、借金の有無や、確定拠出年金、そのほかの貯蓄については？

「婚約や結婚を考える頃には、当然話し合っている話題だろうと思うかもしれませんが、実際にはこの話題を避け、借金や資産に関しては明かしていないカップルもいます」とオルバフさん。

こちらも重要なポイントのひとつ。「結婚に先立ち、短期～長期的に2人の関係に影響を及ぼし得る金銭面について、あらゆる角度から話し合っておくことが大切です」とオルバフさん。

さらに、家計をともにするなら、共通口座のお金をどのように使うかも話し合ったほうがいい、と補足。例えば休暇や旅行などでぜいたくをする頻度や、毎月の貯金はいくらにするか、主に何にお金を使うかなども、話し合っておきたい。

相手の信仰やスピリチュアリティについては聞いているかもしれないが、理想的には、それが相手の生活においてどのような役割を担っているかについても知っておきたい、とオルバフさん。

もし子どもを授かったらどのように育てていくのか、夫婦で大切にしていく祝日や、ライフスタイルの一部となるような伝統的な活動はあるのか、パートナーに聞いてみよう。

「子どもを持つかどうかも、当然のように結婚前に話し合うべき問題だと思うかもしれませんが、この質問に正面から向き合うことを避けるカップルもいます」と、マンリーさん。

生物学的に授かろうとするのか、不妊の場合はどうするのか、不妊にかかわらず養子縁組や代理出産に関心はあるか、なども大切な質問。

これは正解のない質問かもしれないが、オルバフさんによれば「非常に重要なポイント」であるという。子どもを持つつもりなら、パートナーは自分が親になることをどう思い描いているのか、子育ての方法や、分担についても話し合っておきたい。

「これは子育てについての考えと密接に結びつく質問です」と述べるのは、NYに拠点を置くファミリー・セラピストのキャスリン・スマーリングさん。

「自分が幼い頃にやさしく、または厳しく育てられてきたのか、なかなかこういった話をする機会はないと思います」と、彼女は続ける。自身の幼い頃の思い出を両親と話すことで、「（子育ての際に）継承していきたいものと、そうでないもの」も見えてくるかもしれない。

結婚前から、すでに将来の義父母と関係を築いている人もいるかもしれない。それはもちろんすばらしいことだが、今後どれくらい頻繁に会うのか、特に子どもができた場合、どのような関わり合いを持つかなどを話し合うといい、とスマーリングさん。また、お互いの祖父母が育児を手伝ってくれるのか、休暇には里帰りするのか、なども知っておくとよいかもしれない。スマーリングさんによると、「（実家の）家族と休暇を過ごす時間を増やしたいと考えている人」も多いそう。

結婚後もお互いが自分の家族と休暇を過ごしたいと思うのであれば、計画を立てる必要も。ゴールデンウィークは自分の家族と、年末年始は相手の家族と過ごすなど、事前に決めておくのもいいかもしれない。

「最近では、子どもができても仕事を続けるという夫婦が多いです」と、スマーリングさん。だからこそ、特に親になることを決めた場合は、仕事と家庭のバランスをどのようにとるつもりなのかを相談しておくことが重要。

パートナーはどれくらい仕事を優先するのか、そしてそれは年々変化していくものなのか、子どもができた場合どちらかが仕事を休むのか、育児をどうしていくかなども話し合ってみよう。

「結婚後に引っ越しをするのか、もし子どもができたらどんな家に住むのか、などの会話のなかで、もしパートナーが遠方でのより良い仕事を紹介された場合についても、聞いておくといいです」と、オルバフさんは説明。

反対に、自分自身が別の土地ですばらしい仕事のオファーをもらった場合、パートナーが一緒に来てくれるかも確認しておきたいところ。

「臨床心理士として、夫婦間の不満の原因でもっとも多いのが『ロマンスがなくなること』だと気がつきました」とマンリーさん。さらに、それは性的な不満にもつながるそう。「ひとりがセックスに関心があってもロマンスに関心がなく、もういっぽうは性的な親密さのために、恋愛感情が不可欠だと考えることも珍しくありません」と彼女は続ける。

そこで、マンリーさんは結婚前にインティマシーとロマンスに関する「個人的なニーズ」について話し合うことを提案。寝室でいろいろ試してみたいのかもしれないし、頻繁にデートに行きたいのかもしれない。お互いのニーズが何であれ、それを話し合っておくことは、新婚の時期を過ぎた後にも大きな助けになるだろう。

家系に遺伝的な病気などがある場合、自分が保因者であるかどうか調べることも大切。「もし今後パートナーと長期的に付き合っていくのであれば、このことについてもぜひ話し合ってください」と、オルバフさん。

これは子どもを授かった場合に、命を救う情報になるだけでなく、遺伝しやすい疾患があるかを判断することに役立つ。

浮気には性的なもの以外にも、感情が動くプラトニックなものや、オンライン上の対話のみなど、さまざまな形がある。そのため、「どこからが浮気になるのか話し合うことは、2人の関係にとって有益なことです」と、オルバフさん。「多くの場合、このような話は避けられているため、いざ事が起きてから驚くことになるのです」

オルバフさんによると、「幸せでヘルシーな関係を築くには、2人でストレスにうまく対処していくことは欠かせません。必ず起きることですから、衝突を建設的に処理し、解決することがとても大切なのです」とのこと。

危機的状況にあるときに、うまくコミュニケーションがとれているか、自分が困難な状況にあるとき、パートナーはサポートしてくれるかも重要なポイント。

「これは、どの政党を支持するかなどの政治的なことだけではありません」と、オルバフさん（とはいえ、それも聞いておいたほうがベター）。自分のからだは自分だけのものである、というリプロダクティブ・ライツ／ヘルスについてや、社会から取り残された人たちの平等について、パートナーはどう考えていて、どんな問題に関心を寄せているか、話し合ってみるのも大切なこと。

子どもやお金、お互いの価値観といった複雑なテーマについて話し合うとき、1回の会話ですべて確認しようとしないほうがいいかもしれない。「（相手が）圧倒されるかもしれませんし、疑念を植えつけることになるかもしれません」と、オルバフさん。もちろん質問することは大切だが、パートナーに「尋問されている？」と感じさせたいわけではないのだ。

オルバフさんによると、2人きりのときに、自然な流れでこのような会話をしたほうがいいという。例えば一緒に映画やドラマを観ているなかで、もし夫婦が子育てについて意見が対立するようなシーンがあれば、それをきっかけに子どもが欲しいかについて話すことができるかもしれない。

こうした話し合いは居心地が悪く感じることもあるかもしれないが、2人の関係がさらに深まる可能性も。マンリーさんによると、「コミュニケーションは強固な関係を築くうえで必要です。困難な会話であっても、愛情をもって尊重しながら進める方法を学んだカップルは、その後の試練にも耐えられるようになるのです」とのこと。今こそ、話し合いをしてみよう！