今海外では、水風呂が一大ブームって知ってる? レディー・ガガ、マドンナ、リゾ、ケンダル・ジェンナーまで、名だたるセレブリティーが水風呂に夢中。けど、一体どうして? 今回は、その理由に迫る。

最もイケてるグラミー賞シンガーもハマる水風呂

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。



グラミーシンガーであるリゾが、水風呂に浸かっているTik Tokはもうチェックした?Amazon Prime Videoシリーズのリアリティー番組「リゾのビックスター発掘 (原題: Lizzo's Watch Out for the Big Grrrls)」でエミー賞のOutstanding Competition Program賞を受賞する数日前、リゾはTikTokで水風呂に浸かる自分のビデオを公開しているので、まだ見ていない人はマストウォッチ。

この映像では、眩しいほど真っ白なフィットネスウェアに身を包んだリゾが、水がはられた浴槽に体を沈めている。水に浸かっているときの彼女の表情や声から、明らかにチャレンジングなものであることは確か。リゾは小さなプールに3分間浸かり、「水が冷たすぎて痺れるようだわ」と発言。「一方で、私の体はより良い感じよ」と付け加えている。別のビデオでは、不安解消にもつながっていると語っている。

ちなみに、浴槽に氷がないため「本当に冷たいの?」なんて疑っている人もいたみたいだけど、リゾにはそんなくだらない質問に付き合っている暇はないよう。


海外セレブがハマる水風呂とは?

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水風呂は、海外では別名 Cold Plunge (コールド・プランジ)とも呼ばれ、ここ最近多くのセレブリティが愛してやまないユニークなウェルネスアクティビティ。

前述のリゾに加えて、レディー・ガガや、マドンナアリッサ・ミラノも水風呂をしていることをインスタグラムで公言している。またケンダル・ジェンナーも、Instagramの投稿で、氷風呂の浴槽に飛び込んでいる映像を公開し、セルフラブについて述べている。

ガガのように氷の海に浸かったり、アリッサのように屋外バスタブを利用したり、そのやり方は多種多様。海外セレブのハマる水風呂を簡単にまとめると、基本的に冷たい水(通常10度以下)に浸かるというもの。

もしかしたら、このコンセプトが新しくないのは、ご存知の方も多いのでは? 日本では温泉施設やサウナなどで当たり前にあるから、見かけたことがある人は多いはず。水風呂がどこで始まったかを正確に言うのは難しいけれど、一説によるとギリシャの医師ヒポクラテスは冷水浴が疲労を和らげると考え、1700年代には発熱などの治療に医師が推奨していたそう。

水風呂の魅力

view from above woman relaxing in bubble bath
Malte Mueller//Getty Images

リゾがTik Tokビデオで指摘しているように、水風呂には肉体的、また精神的なベネフィットが期待できるみたい。

例えば、水風呂は皮膚、体幹、筋肉の温度を低下させ、血管収縮を引き起こすという研究結果がある。つまり、筋肉痛や疲労の軽減につながる可能性があると言うこと。

また精神的なベネフィットとして参考になるのが、2021年の研究。このイタリアの研究によると、冬に海で泳いだ人は、泳がない人に比べてストレスを感じないことが分かったとのこと。

加えて、別の研究によると氷風呂に入ることでコルチゾール(ストレスホルモン)が放出されることが分かり、水風呂習慣は活力を与えるのに役立つとも考えられているみたい。

また「若返る」なんて言う体験者もいるみたい。終わった後は本当に気持ちがいいんだって。

注意すること

nordic woman stood on the baltic sea ready for cold water swimming
Cavan Images//Getty Images



今すぐにとは言わなくても、気温が上がりだしたら「やってみたい」と考えているチャレンジャーなら、以下のポイントは必ず留意して。

・医師に相談

もし疾患を持っている場合は主治医に相談がマスト。

また、冷たい水は血圧、心拍数、循環に影響を与え、心臓に負担をかける可能性があるため、気になる人も専門家に相談して。

・監視者をつける

水温が低くなると、理性や感情が不安定になることもあるんだとか。必ず誰かに監視してもらうのが◎。

・水から上がったら必ず体を温める

水から上がっても体温が下がり続け、低体温症になる可能性があるので、気をつけて。

・長時間浸からない

水風呂の健康効果を得るには、数分あれば十分。冷たさへの耐性は徐々に上げていくことができるとも言われているけれど、数分以上冷水に浸かっていなければならない理由もない。

どう? チャレンジしてみたい? 日本では、水風呂に浸かることができる場所はたくさんあるので、気になる人はまずは近所のサウナで試してみてはいかが。

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桑子 麻衣子
ライター

1986年横浜生まれ。2013年よりシンガポール在住。幼少期よりクラシックバレエの練習に励みバレリーナになることを目指していたが、思春期に恋愛に走ってしまう。ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーの経験を活かし、現在は国内外のウェルネスやフィットネスなど健康周りの情報を中心に発信するライターとして活動。根っからの健康オタク。
Instagram: @mic_kwk