サウナ人気が止まらない! サウナの効果って? 女性にオススメのサウナ5選とサウナの楽しみ方
マインドフルネスに! 自分と向き合えるサウナの魅力とは
空前のサウナブームが巻き起こっている日本。今年9月にはフィンランドから直輸入した本場のサウナ付きログハウスなど10種類以上の本格的なサウナが体験できる「サウナフェス」が開催され、サウナ愛好家(通称サウナー)たちで賑わった。“サウナ”と聞くとのぼせる、苦しくて我慢できない……と想像する人が多いかもしれない。でも、我慢比べのサウナはもう時代遅れ。今のサウナは、自分と向き合い“ととのえる”場とになっているという。今回はサウナをエンターテイメントに、と様々なサウナのプロデュースを手がけるエンタメサウナの第一人者であるサウナ師匠こと、プロサウナーの秋山大輔さんにお話を伺った。
我慢するサウナは時代遅れ
サウナというと、暑〜い部屋の中で汗をダラダラ流し、我慢の末にさっぱりする、といったイメージはいまだに根強い。健康や美容効果は気になるけれど、わざわざ苦しい思いをしにいかなくても……と感じる人も未だに多いはず。
日本はドライサウナと呼ばれるサウナがメジャーで、80〜100度近い温度で汗を流す。何を隠そうエディターRIKAのサウナに対するイメージはマイナス印象で、テレビを見ながらひたすら汗を流し我慢する空間。ミストサウナや岩盤浴など種類はたくさんあるけれど、何が挑戦しやすいのだろう、そう思っていた時に出会ったのが秋山さんもオススメする「フィンランド式サウナ」だった。
フィンランドで一般的なサウナは、70℃前後で水をサウナストーンにかけて蒸気を発生させる「セルフロウリュ」を自由に行う。低温高湿の室内で、時間に囚われず、時にはお酒を片手にゆったりとくつろいで過ごす。日本でお馴染みの水風呂はなく、水シャワーで汗を流すのがフィンランドスタイル。
サウナ発祥の地、フィンランド
自宅やオフィス、夏小屋のプライベートなサウナから、湖畔や街なかの公衆サウナまで、約550万人の人口に対して約300万個のサウナがあるという、サウナ大国のフィンランド。実際にフィンランドのサウナを体験している秋山さんは、「日本人にとってのお風呂のように、フィンランドの人々にとって、サウナは生活の一部であり欠かせないもの。一家に一台バスタブがあるように、フィンランドには家庭に一台サウナを持っているんですよ。週末となれば、湖畔のそばで家族や友人と自然の中でサウナを楽しむんです」
今年9月には、フィンランドのサウナが垣間見える映画「The Steam Of Life」が日本に上陸。想像を超えるユニークなサウナはもちろん、壮大な大自然と対比される小さなサウナ空間で肩を寄せ合い黙々と語られる人生。寡黙で男らしさを重視するフィンランド男性が身も心も無防備になれるサウナで、汗とともに涙も流すドキュメンタリー映画。フィンランドに旅して、サウナを体験した感覚になれるから、見終わった頃にはサウナに直行しちゃうかも?
サウナの楽しみ方
何分入るのが正しいの? なんて質問はタブー。「自分にあったサウナがあるし、自分の体調に合わせた入り方がある」。とサウナ師匠秋山さんはいう。一番オススメのサウナは? の質問も、もちろんタブー! 何を求めているのか、自分のライフスタイルに溶け込んでくれる“ホームサウナ”はどこかなど、その人が求める条件で変わるそう。
「人と比べるサウナなんてもう必要がない。サウナで汗を流すのが心地良いと感じる人もいれば、サウナの後のご飯や一杯がたまらない! という人だっているんです。自分が心地良いと感じライフスタイルに溶け込んでくれるサウナを探せば習慣になります」
サウナ・水風呂(水シャワー)・外気浴の交互浴は、自律神経の働きが活発になり爽快感やリフレッシュ効果を得やすいので、サウナを楽しむには欠かせないポイントだと秋山さんはいう。
室内で楽しむだけなんてもったいない
サウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」や、野外にテント型のサウナを設置して楽しむ「テントサウナ」など、日本でも従来とは異なるサウナ文化がじわじわと普及している。エディターRIKAも、海の家に設置されたサウナを体感してサウナへの先入観を覆された一人。
海を眺めながらサウナに入り、水風呂の代わりに海に飛び込む。近年は、フェスティバル会場にサウナを設置したり、アクティビティ要素満載のサウナに女性ファンも増えてきているよう。開放的な空間と自然の一部になれるようなサウナを見つければ、マインドを都会から解き放ち自分と向き合う時間として、サウナが新しい楽しみになるかもしれない。
エディターおすすめのおしゃれサウナ5選
東京ドーム天然温泉 Spa LaQua
後楽園駅から徒歩1分の“スパ ラクーア”。スパ ラクーアは2017年10月にリニューアルオープンしたばかりで、新たにフィンランド式サウナを設置。都内でも屈指のサウナ数を誇る施設。女性専用のレディースラウンジもあり、女性1人でも安心して過ごせる。毎週水曜日はレディースデーで女性はお得に入館できるから要チェック!
極上の非日常感を
ZEN VAGUE
鎌倉市長谷にあるゼンヴァーグ。築90年の古民家をリノベしたゲストハウスに設置されたサウナは、日本庭園を眺めながら楽しめる。宿泊者が利用できるサウナなので、非日常的な空間で自分自身としっかり向き合う時間として利用してみては?
富士山を眺めながら、絶景サウナ
THERMAL SPA S.WAVE
大磯プリンスホテル内にある、サーマル スパ エスウェーブは、都心に近い場所で、日常から遠く離れた体験を得る場所を目指した、大人のためのスパ施設。条件がよければ、富士山を眺めながらサウナを楽しめる。プールと水平線が一体となったようなインフィニティプールがあるのも魅力的。最高に贅沢な休日が過ごせる空間は、女子会やデートにもってこい。
阿蘇の水をふんだんに使った贅沢な水風呂
湯らっくす
サウナの聖地といわれている、熊本県本荘町にある”湯らっくす”。天然水かけながしの水風呂は、水深171センチと立ったまま頭まですっぽり冷やせるのが魅力的。阿蘇の天然水をふんだんに使った水風呂は飲水も可能。全国のサウナ愛好家が訪れる聖地のサウナ、ぜひ一度体感してみて。
どこを切り取ってもおしゃれな空間
Saunalab
名古屋市中区栄にある”サウナラボ”。10月には、エリア内に女性限定のサウナがオープン。山小屋風のサウナはまるでアウトドアでサウナを楽しんでいるかのよう。男女問わず貸切可能でグループでも楽しめるサウナも魅力。北欧テイストな内装はカフェのようなおしゃれ空間。フィンランドに旅に出たような気分になれるかも?
サウナでマインドフルネスに
サウナに入れば、そこには熱い、冷たいなど“自分で感じる世界”しかなくて、半ば強制的に感覚思考のスイッチが入る。本来自分と向き合うことは、とても身近な行為のはず。しかし、たくさんの情報に溢れ、左右され、タスクが山のように積もった日々の生活では自分との時間を蔑ろにしてしまう人がほとんど。「サウナで“ととのう”という感覚は瞑想やランナーズハイに近い状態です。サウナ入浴後は味覚が冴えているから、ご飯やビールがいつもよりも何倍もおいしく感じられる。無理せず、気持ちいい範囲でサウナを楽しんでください」。
お仕事終わりやダラダラしたい休日は、ちょっとだけ足を伸ばして、サウナであなたを「ととのえる」時間にしてみては?
今回お話を伺ったのは……
サウナ師匠・秋山大輔さん
「東京ガールズコレクション」をはじめ、さまざまなイベントのプロデュースを手掛け、日本最大級のサウナフェス「SAUNA FES JAPAN 2019」のプロデューサーも務めるプロサウナー。20代からサウナにハマり、その魅力を広めるうちにサウナ師匠と呼ばれるように。サウナーによるサウナーのためのサウナー専門ブランドTTNEも手がける。