カリフォルニア生まれのローレン・タウスは、新体操とダンスの選手として育ち、14歳でコネチカットの全寮制の学校へ。その後、ニューヨークのコロンビア大学へ進み、スペイン、イギリス、イスラエルに留学した。ファイナンス系のキャリアを数年間積んだあと、臨床セラピストになるべく大学院へ。いまは心理療法士として働いており、ヨガも20年ほど教えている。そんな彼女がSNSで自身の裸をシェアした理由を話してくれた。今回はこの内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

「臨床医として、私は体をベースとした治療介入を行っている。体の話は、いつも後回しにされるから。西洋文化は自分の知識を当てにしないよう教え込む。これが私の解決したい大きな問題。私はトラウマによる影響を考慮したヨガ、そして通常の治療が効かない心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対するMDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)介在療法の訓練を受けており、食品医薬品局(FDA)の公式な認可を受けたサイケデリックな治療法に大きな期待を寄せている。心の病を本当の意味で治すには、数々の症状を乗り越えなければならない。その症状の一つが自分の体を嫌うこと」

「多くの女性と同じように、若い頃の私は摂食障害を抱えていた。自分の力ではどうすることもできない環境に置かれた私は、何かをコントロールしないと気が済まなくなり、その対象に自分の体を選んでしまった。今は自分の体を愛せるようになったとはいうものの、やっぱりどこかで自分の体に良しあしをつけてしまうことがある。お尻や太ももが嫌いで、バカバカしいほど自分を痛めつけてきた」

「そういうときは一度立ち止まって自分の人生を見つめ直し、目の前の状況を受け入れる方法を考えた方がいい。ヨガをすると、焦点が外側から内側に移る。自分の内面が見えてくる。自分の体の中にいれば、自分の体に良しあしをつけることもない」

「“ヨガ”というサンスクリット語には、たくさんの意味がある。そのうちの一つは“一緒になること”、または“つなぐこと”。大事なのは、ハンドスタンドをすることではなく、自分の声にしっかり耳を傾けること。

でも、ハンドスタンドは内面の意識を高めてくれる。こういった上級者向けのポーズには、強い集中力と、その瞬間に存在しているという意識が必要。最初は恐怖がつきまとうので、習得の過程で勇気も養われる」

「初めて撮ったヌードの写真は誰にも見せずにしまっておいた。1年ほどたってから母と叔母に見せたところ、2人とも私より保守的なのに『まあ、なんてすてきなの。間違いなくシェアするべきよ』と言ってくれた。ヌード写真の投稿に100%慣れたわけではないけれど、とにかくやると決めている。私の体は美しい。いつもそうとは思えないけれど、美しい。私を批判したい人には遠慮なくしてもらう」

「でも、女性フォロワーのコメントは驚くほどポジティブなものばかり。勇敢と評してくれる。私のヌードが女性の強さと弱さの象徴になるのなら、いつでも脱げる。

私にとって裸になるということは、尋常じゃない勇気の証し。心を開いて、つながる意思を見せるということ。裸になるということは、人間であるということ。偽りのない自分の姿でいることは美しい。ただそれだけ」

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lauren Taus Translation: Ai Igamoto

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