外出自粛が続く中、「このストレスと不安を減らすためなら何でもやる!」と意気込んでいる人は多いはず。意外にも、それにはガーデニングが効果的。心身の緊張をほぐすばかりか、ガーデニングには自分の体に対するイメージを向上させる力もあるそう。

これはpollの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

エコサイコロジー専門誌『Ecopsychology』に掲載された論文によると、研究チームはまず、ロンドンでガーデニングをする人84名に「自分の体に対する気持ち」と「ガーデニングに費やす時間の長さ」を聞いた。その後、ロンドンの同じエリアに住むガーデニングをしない人81名にも同様の質問をしたところ、ガーデニングに費やす時間が長ければ長いほど、ボディイメージが高いという結果になった。ガーデニングをする人々は、自分の体に「大きな愛と敬意」を感じており、その見た目と機能の両方に感謝しているだけでなく、欠点も全部含めて自分の体を受け入れていた

ボディイメージが高ければ、自分の体に対する不満や否定的な感情が消えるだけでなく、心理的・身体的なウェルビーイングも向上する。この論文が指摘するように、ボディイメージが高い人は、しっかりセルフケアをする傾向にある。つまり、自分の体と身体機能を愛していれば、そのケアをちゃんとするので、心身がより健康になるというわけ。

でも、どうして自然と接することが特に効果的なのだろう? 過去の論文によると、アウトドア・ガーデニングなどで自然の中に身を置くと、ストレスと最も関係の深いホルモンであるコルチゾールの量が減るため、全体的に前向きな気分になれることがある。

この論文の筆頭著者で英アングリア・ラスキン大学社会心理学教授のヴィレン・スワミ博士によれば、ガーデニングを通して他人との連帯感が強くなると、自分を大切にしたい、敬いたいという気持ちも一段と強くなる。

嬉しいことに、スワミ博士の話では、屋内でも屋外のガーデニングと同じ効果が得られるそう。植物の世話をしている限り、自分の体とのつながりが感じられ、自分の体の能力に対する感謝の気持ちが芽生えてくる。これはもっと観葉植物の数を増やさなきゃ!

ガーデニングに興味がないなら、自然の中で他のことをすればいい。屋内のランニングマシンやHIITでもストレスは減るけれど、心の健康に一番良いのはやっぱり外でのアクティビティ(緑いっぱいの並木道を走るなんてどう?)。
※自粛期間中のランニングは、混雑していない道で距離を空け、単独で走りましょう。

※この記事は、ランナーズワールドから翻訳されました。
Text: Elizabeth Millard Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。