開けたばかりのポテトチップスが、いつの間にか半分になっている。そんな経験は誰にでもあるけれど、間食がやめられないのには、科学的な根拠があった。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

小売業界誌『The Journal of Retailing』に掲載された新たな論文によると、自制心の高い人が一部の食べ物を手で食べると、いつもよりおいしく感じてしまう。

研究チームリーダーのアドリアーナ・マザロフ博士は、45名の被験者を2つのグループに分けた。1つ目のグループはチーズキューブをお箸で食べ、2つ目のグループはお箸を使わずに食べた。

この実験が始まる前は、両グループの被験者がチーズに対して似たような意見を持っていた。ところがこの実験では、お箸を与えられたチームよりも手で食べたグループの方がチーズを「おいしい」「食べ応えがある」と感じ、もっと食べずにはいられなくなった。

ただし、自制心の低い人は、お箸を使っても使わなくても味が変わらないと答えている。

「自制心の高い人と低い人は、知覚情報を違う方法で処理するようです」とマザロフ博士。「今回の実験結果は、食べ物に直接触れると、普段から食べる量を制御している人の知覚反応が強まり、食べ物がより魅力的に思えることを示しています」

これはpollの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

つまり、知覚は私たちの自制心を巧みに操るということ。今度またピーナッツバターの瓶の底が見えてきたら、この事実を思い出して。 

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。