体と同じく、ココロも健やかな状態でいたいものだけど、メンタルケアはなにかと根性論や「気の持ちよう」で語られがち。悩みは、実は心理学的なテクニックで対処できるものも多いという。そこで、臨床心理士の南舞さんが、読者のお悩みに具体的な対処法をレクチャー。今回のお悩みは、ストレスがたまるとお酒に走ってしまうというお悩みについて。
キッチンドランカーからの晩酌がやめられない!
相談者Oさん:晩酌をやめられないことで悩んでいます。夕飯の支度中からキッチンで一杯、気づけばそのままずっと飲み続け……。多い時は、缶ビール500缶を3本以上飲んでしまうことも。ちなみに、記憶をなくすことはないですし、酒癖が悪いと指摘されたことはありません。また、翌日の仕事などにも影響することもありません。ただ、なんとなく寝起きがだるいし、飲酒することは経済的にも健康的にもいいことはないと分かっています。でも、仕事に追われて帰宅した後も育児や家事をしなければならず、『飲まないとやってられない!』そんな気持ちになったりするのです。
やめたくてもやめられない私はアルコール中毒の可能性はないのか?と心配になります。なにか対処法があれば教えてもらいたいです。
臨床心理士・南さん:Oさん、お悩みありがとうございます。お酒が好きな人からすると、暑いこの季節、1日の終わりに飲むビールは格別でしょうね。お仕事も忙しいとのことでしたので、なおさらでしょう。ほどよい量のアルコールはリラックス効果を高めてくれたり、ストレス発散になることも。しかし、女性はアルコールに依存するリスクが高いことや、体にかかる負担も大きいと言われているので、Oさんが言うように飲み過ぎには注意しなければいけないと思います。また、今すでに翌日の体調に影響している実感がある、ご自身でも飲み過ぎてしまうことに罪悪感などを感じているのであれば、なにか対処法を考えたいものですよね!
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。 公式HP: mai-minami.com Instagram: @maiminami831