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社会の期待に反してまで、私がエベレストに登る理由

「古い慣習を打ち破り、世間の間違いを証明することが、私にとっては本当に特別なんです」

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Women`s Health

25歳になったラハ・ムハラクの両親が、「サウジアラビアの慣習に従って結婚と出産を」と考えていたとき、当の本人は別のことを考えていた。その内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

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「私には身を固めるなんて無理でした。結婚がしたいとも、私に向いているとも思いませんでした」とラハは話す。「(その代わり)何か常識にとらわれないことがしたかったんです」

その何かとは、トレーニングもろくにせず、それが何を意味するかも知らないままで、アフリカ大陸の最高峰、キリマンジャロに登ること。準備もツールも体力も足りなかった。それでもラハは挑戦し、その過程で新たな審美眼を身につけ、山に恋した。とはいえ、最初のうちは彼女の家族、特に父親が大反対。

「誰もがそう思うでしょうから、アラブの家庭では当然ですね。頭がおかしいと思われたんです」と笑いながら振り返るラハ。でも、初登頂を終えた彼女は、二度と準備不足で挑まないことを誓うと同時に、七大陸最高峰 “セブンサミット” に狙いを定めた。

複数の頂を制した2年後、ラハはエベレスト登頂に成功した数少ない冒険家のひとりとなった。サウジアラビア人としては最年少、サウジアラビア人女性としては初の快挙。その瞬間の感動は、もちろん計り知れない。でも、彼女にとって過去最高の功績は、両親を誇らしい気持ちにさせたこと。

「世界で一番高い山を登るって、かなり凄いことでしょう? でも、古い慣習を打ち破り、世間が間違っていることを証明し、型にはまらない自分自身の可能性や存在価値を人々に見せつけることが、私にとっては本当に特別なんです」

そう語るラハが、最後に貴重なアドバイスをくれた。

「恐怖心を敵視せず、味方として受け入れてください。どんなときも、怖いと思うことをするんです。恐怖心と友達になってしまえば、心がむしばれることはありませんよ」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lucy E. Cousins Translation: Ai Igamoto

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