ポール上でのエクササイズ100種以上の動きから、誰でもできる7つの動きに絞ったのがベーシックセブン。動きのポイントは誰もが同じような効果を体感できる、つまり再現性があるものを厳選したという。一体どんな効果があるの? そこで、ストレッチポール公式ブログを運営する江川 雄一さんから、肩こり・腰痛予防にもなり、簡単に体をニュートラルな状態に戻してくれるそのメソッドを紹介してもらった。
1.ベーシックセブンとは? またどんな効果がある?
ベーシックセブンとは、股関節・骨盤・肩甲骨・肩の関節を回す7つの動きのこと。基本ポーズのとき、ポールストレッチ上では、頭・胸の真下・仙骨(せんこつ・お尻と腰の間くらい)の3点のみが接点なので、ほぼ体が中に浮いた状態になっている。
「ベーシックセブンの動きは小さくて地味な動きなんですが、宙に関節を浮かせて股関節・骨盤・肩甲骨・肩の関節に小さな振動を与えることによって、治療家に関節を動かしてもらうような動きが自分でできるようになるんです。本来の良い位置に関節が整うことで、ニュートラルなポジションの状態になります」(江川さん)
2.頻度はどのくらい行うべき? やりすぎもNG、ということはある?
PC作業などによるデスクワークで大半を過ごしている人は背中が丸まりがち。そこで、1日の終わりにやると効果がわかるそう。やる前とやった後では仰向けになった時の感覚が全然違うという。また、ベーシックセブンにやりすぎということはないそう。
おすすめのタイミングと効果
・1日の終わり=夜にやると、リラックス効果も生まれ、元に戻った状態で寝れるので安眠効果も期待できる。また、上に乗ると少し揺れるのでそれが眠りを誘うことも。
・目覚めの朝=関節が動きやすくなるため、1日の始まりのウォームアップとして。
・運動前=ニュートラルポジションになるので、フォームがよくなる。
・運動後=筋肉を緩め、運動時に偏った状態をニュートラルポジションに戻してくれる。
3.テレワーク中だからこそ、やったほうがいい動きはある?
「非公式の動きですが、首のこりを緩和させるなら、後頭部の出っ張ったところの真下くらいをストレッチポールの角側に合わせ、左右に振ったり、前後に揺らしてみたりするだけで、すっきりしますよ。また、ベーシックセブンの動きの他に、腰痛予防に、骨盤・股関節に効く”ペルコン”シリーズやデスクワークで固まりやすい上半身には肩甲骨・肋骨に効く”ソラコン”シリーズなどから気持ち良さそうな動きを抜粋してカスタムするのもいいかもしれません」(江川さん)
テレワークが続いて、運動不足を感じ自宅で”宅トレ”を始めた人も多いのでは? ただ、やり始めは、なかなかいいフォームがキープできず、体を故障させてしまい、続けられなくなってしまう、なんとこともある。 そのためにも、運動前後ベーシックセブンだけでも取り入れとけば、故障予防にもつながるみたい。ぜひ明日から試してみて!
ストレッチポールの目的は関節を動かして体を良いポジションに持っていくこと。適度な反発があるのがポイントで乗り心地も格段に気持ちいい。
タレント・アスリートインタビュー・スポーツファッション・ウェルネス記事などを担当。女性誌FRaUでファッション・スポーツ・ダイエットなどの編集キャリアを積み、その後スポーツライフスタイルマガジンonyourmarkのプロデューサーとして在籍後、2022年までウィメンズヘルス編集部に在籍。