私たちの健康のために大切なのは、体を動かすだけではなく、自分自身と向き合う時間やつながりを体感できること。体を動かすこと、マインドフルネス、栄養、休息、人とのつながりがホリスティック・フィットネスの5つの柱と考えるナイキとそれらを体感できる時間を一緒に過ごした。
今回は、心身の健康について考えるリトリートを通して、エディターNANAが学んだことや気づきをレポートしていく。
今回の会場は……
今回の一泊二日のリトリート先となったのは、心地よい那須の森にかこまれたやすらぎの場所。あたり一面が緑に囲まれ、深呼吸したくなる空間だ。
包括的な健康のために必要な5つのこと
① MOVEMENT:身体を動かすこと+② CONNECTION:人とのつながり
はじめのコンテンツは、リードトレーナーKAHOさんによる「繋がり」をテーマにしたワークアウトセッションからスタート。あいにくの天気で体育館で、スクワットや体幹を鍛える動きなど、かなりハードな動きが満載。きついけれど、なんだか部活動を思いだして、懐かしさと楽しさを味わっていた。
それぞれの動きのなかには参加者とコミュニケーションをとりながら協力して行う動きが多かったので、初対面の人同士もぐっと距離が縮まった。仲間と一緒に汗をかくことで仲良くなれるから、運動を通して「つながり」を体感できた。
③ MINDマインドフルネス
マインドフルネスについて教えてくれたのは、リードトレーナーのYUINAさん。
「マインドフルネスとは『今この瞬間に集中できる状態を意図的に作り出すことで、気づきを持っている状態』を指します。マインドフルネスを実践する一つ方法として、瞑想があります。マインドフルネスや瞑想は、無心にならないといけないと思われがちですが、今自分の心がどこに向いているのか、どういう状態にいるのかを理解してあげること、そしてマネジメントできることが本来の目的です。私たちが忙しい生活をしていくなかで、上司や子ども、パートナーなど、周りの人や環境に意識が行きがちですよね。そのことを考えないようにするのではなく、ただ今に集中することで、周りの人や過去や将来について考えすぎなくなる習慣がつくというのがマインドフルネスのアプローチです」
マインドフルネスの状態じゃないかも? チェックリスト
・歩くときは常にスマホを見たり、音楽を聴いたりしている
・食べるときにSNSをチェックしたり、動画を見ている
・朝起きた時、夜寝る前は、バタバタしがち
・他人の話を聞きながら、同時に別のことを考えることがある
・次にやること、明日のこと、将来のことを考えることが多い
5つ当てはまった人はいる? チェック項目が多く当てはまった人も、ぜひ日常生活にマインドフルネスを意識するとよさそう。
マインドフルネスを実践することで、集中力や生産性、記憶力の向上、客観的に見る力が期待できるそう。自己認識力も高まるので、人間関係の悩みが減ったり、幸福度が高まることも報告されている。
④ REST休息
マインドフルネスと休息は、大きく関係している。「寝つきが悪いなと感じる」、「すっと眠れるけれど、途中で起きてしまう」、「寝れるけど、悪い夢を見てしまう・金縛りにあう」、「朝起きて、疲れたなと感じてしまう」、「歯ぎしり」などの睡眠の悩みがある人も多いのでは? マインドフルネスは、睡眠の質の向上についても、大きな効果を期待できる。
上質な眠りのためにできること
・お香やエッセンシャルオイルなど、香りのパワーを使う
・日中、深呼吸する時間を作る
・寝る一時間前は、スマートフォンを機内モードに
・マインドフルネス瞑想をする
⑤ 栄養
忙しい毎日で、スマートフォンや動画を見ながら、食事をしてしまっていない? このリトリートでは、お茶のペアリングに合わせた栄養満点のフルコースディナーで、お腹も心も満たされる経験をした。改めて、栄養にフォーカスをあてて、みんなと食事を楽しむことで、体のなかになにを入れてあげるべきなのかを考えるリマインダーになった。
ここでご紹介した5つの柱は、健康のためにどれも欠かせないものばかり。あなたもぜひ日頃の生活で心がけてみて。
最後に今回サポートしてくれたリードトレーナーのお二人をご紹介!
トレーナー YUINAさん(写真下 中央)
ランニング特化型ジムにて6年間のサーキットトレーニング指導の経験を持ち、今ではピラティススタジオThe Silkにてピラティスインストラクターとして活動。2020年にナイキ トレーナーに就任。フィットネストレーナーの他にも、ジェンダー平等を目指す一般社団法人ATHENAの代表理事を務め、サステナビリティなど他社会問題について啓発行動を行うアクティビストとしても活動する。
トレーナー KAHOさん(写真下 右)
幼少期から17年間クラシックバレエ、ジャズダンスに励み、コンクールでは入賞実績多数。体育大学在学中にヨガを始め、日本初となるヨガ×ランニングのWスタジオで話題の「YR CLUB HOUSE(Since 2016)」にて最年少マネージャーとなりプログラム開発部門の責任者も務める。ヨガ以外にもPOP PILATES、Hiit Trainingが得意分野。
2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。