2023年7月20日から開幕する「FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023」に先立ち、ナイキは女性の意見を取り入れた新作スパイク「ファントム ルナ」を発表。そのお披露目イベントに、なでしこジャパンに選出された清水梨紗選手南萌華選手が参加。ワールドカップへの意気込みや、女子サッカーを盛り上げるために必要なことについてお話を伺った。

国によって、競技人口に差がある「女子サッカー」。日本と海外の違いって?

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日本のジェンダーギャップランキングは146カ国中116位。サッカーの観点で考えると、競技人口は男性に比べて女性のほうが少ないし、部活動でも女子サッカー部はなかなかない。現在、清水選手はイングランド、南選手はイタリアと、海外でサッカーをしている彼女たちだから感じる日本との差はあるのだろうか。

清水選手:「イングランドでは、試合を家族全員で見に来てくれることがとても多いです。ご両親についていって、子供が興味を持ったというのをよく聞きます。日本ももっと、週末に家族でサッカー観戦というのがもっと身近になると、憧れてくれる女子も増えるんじゃないかなと思いました」

南選手:「海外は今女子サッカーが盛り上がってきているというのもあって、女子サッカーはメジャースポーツになっています。例えば日本だとサッカーショップのマネキンはほとんど男性ですが、女性のマネキンも多いんです。この前アメリカに行ったときには、ユニホーム着ている女性のマネキンがメインでした。そのほかにも、お菓子のパッケージに女子サッカー選手がいたり。日常生活の目にとまるところに女子サッカーに関するいろんなものがあるので、自然と興味を持てるのだと思います」

モチベーションを維持して、サッカーを続けるには?

7月20日からはじまる「FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023」をきっかけに、日本でも女子サッカーに興味を持って始めようと思う子供たちも出てくるだろう。 だからこそ、続けやすい環境を整えていくことが大切になってくる。

清水選手:「サッカーは激しいスポーツですし、けがをすることもあります。でもゴールを決めたときの喜びやチームで分かち合える感動は、サッカーならではの良さだと思うんです。そういうところに憧れる女の子が増えてくれたら嬉しいなと思います」

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南選手:「サッカーをはじめたとき、本人はすごく頑張っていると思うので、ご両親や友達など周りの人の意識を変えていくことも大事だと感じています。『女子がサッカーやるなんて……』というような反応は絶対にやめてほしいです。自分の娘がサッカー選手を目指すことに対して反対をする親御さんもいたと思うんですけど、今は女子がプロリーグになったっていうのもありますし、一つの職業として成り立っているので、ぜひ応援してあげてほしい。そういう周りの方たちのサポートっていうのもすごい重要なんじゃないかなと思います。頑張った分、結果はついてくるから、負けずに頑張れと女子たちに伝えたいですね」
 

女性の意見を多く取り入れたフットボールシューズに注目!

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Tyler Ashlock

「ナイキ ファントム ルナ」は、以前よりさらに激しさを増している女子サッカーの進化に合わせて作られた最新のスパイク。企画や研究に2年以上の時間を費やし、あらゆる製作過程において女性を中心に考えられ、トラクション(グリップ力)、フィット、ボールタッチの3点にこだわっている。平均的に男性よりも小さい女性の足を意識し、コントロールと精度を高めるためにアッパー部分のボール接触面を広めにとっているそう。

実際に履いて練習をした清水選手は「最初に履いた時にくるぶしまであることが良いなと思いました。プレーしていても、足の裏がズレていない感じがして、すごくフィットしているのかなと感じました」とコメントをくれた。

7月20日からはじまる FIFA女子ワールドカップと合わせて注目したいアイテムだ。

ワールドカップへの意気込み!

最後に二人から、ワールドカップへの意気込みを語ってもらった。

清水選手:「ワールドカップのメンバーに選ばれて、素直に凄く嬉しいです。選ばれたからには優勝を目指してチーム全員で頑張っていきたいので、よろしくお願いします」

南選手:「サッカーをやっていたら、誰もが出たい大会だと思いますし、ワールドカップのメンバーに選出してもらえて嬉しいです。昨年からプレーの場を海外に移したので、その成果を代表で見せられればと思います」

FIFA 女子ワールドカップ なでしこジャパンの試合日程
7/22(土) ザンビア戦 日本時間 16:00~
7/26(水) コスタリカ戦 日本時間 14:00~
7/31(月) スペイン戦 日本時間 16:00~

清水選手と南選手の活躍が楽しみだ。みんなでなでしこジャパンを応援しよう!

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。