日本でも、いよいよ今年2月に「The Era Tour」の公演を控えているテイラー・スウィフト。あなたはチケットを取れた? 3時間連続公演で、9枚のスタジオアルバムから歌われる40曲のヒット曲をパフォーマンスする予定。この公演で、もしテイラーが汗ダラダラで、息切れもして、終いには声が枯れてきたりしたら、それって私たちのレベルからしてみたら、ごく当たり前で、普通のことなんだけど、やっぱり「んん〜ちょっと残念」ってなっちゃうはず。だけど、安心して。テイラーは、汗をかくこともなく、スパンコールの1つも弾けることもなく華麗に歌いきってしまうから。とにかく「すごい」の一言に尽きる。そして、そんな彼女の姿を見たら、不思議に思わない人はいないはず。「一体、どうすれば、そんな体力も精神力も美しさも強さも身につけられるの?」って。

そこで今回は、TIME誌「2023年パーソン・オブ・ザ・イヤー」の最新インタビューで語られたテイラーの知られざる舞台裏についてご紹介。スウィフティーズ、チェックして。

フィットネス: ランニングと筋トレ

taylor swift performs during the eras tour concert at sofi stadium
Allen J. Schaben//Getty Images

前述のTIME誌の最新のインタビューで、テイラーは「このツアー(The Era Tour)は、これまで私がしてきたどのツアーよりも、断然ハードだとわかっていた」と語り、初公演の半年前からランニングを始めたと明かしている。

「毎日トレッドミルで走って、セットリストを全部を大声で歌ったわ。テンポの速い曲は速いスピードで、ゆっくりの曲はジョギングか早歩きでね」

このインタビューが公開された直後から、ソーシャルメディア上では「テイラー・スウィフトの "Eras Tour "トレッドミル・チャレンジ」がバイラルに。このチャレンジは、リップシンクをしながら、あるいは静かに声を出して歌いながら、3時間のセットリスト全体を走り抜けることに挑戦しなければならないというもの。やってみたい人は怪我に注意してチャレンジしてみてはいかが? 言うまでもないかもしれないけど、かなりきつい。楽しいけど。

またツアー中に何十回もの公演をこなすための持久力と体力を維持するために、セレブ御用達で、テイラーも通うジム「Dogpound」 で筋力強化、コンディショニング、ウェイトを含む彼女のためのレジメンメニューを作ってもらったそう。

加えて、ショーの時間までにダンスの動きを確実に身につけるために、La La Landで振り付けを担当し交流のあったエマ・ストーンから紹介された振付師のマンディ・ムーアの力も借りた。

「ダンス・トレーニングを3ヶ月間受けたわ。骨に刻みたかったのよ」「リハーサルが過剰になるくらい、ファンとバカ騒ぎしても思考回路を失わないようにしたかった」とインタビューで明かしている。

食事: アルコールは避ける

taylor swift performs during the eras tour concert at sofi stadium
Allen J. Schaben//Getty Images

今回のツアーに向けて、テイラーがどのような食生活を送っていたかについては明らかにされていないけれど、過去のインタビューで、食事について「必要のないところに、あまり多くのルールを作りたくないの」と語っていた。

ショー・ビズの世界では、流行のダイエットやクレンジング、あるいは、即効性のある治療法がないわけではないけれど、テイラーをその集団の一員に数えるべきではなさそう。

一方で、ただ一つ、今回のツアーに向けて唯一ルールとしてテイラーが設けたのが、アルコールを断つということ。

「飲酒については本当に規律正しかったわ。グラミー賞の夜以外は、ショーの数ヶ月前からお酒を飲むのをやめたの」と話し、「二日酔いであのショーをやるなんて......そんな世界は知りたくないわ」と付け加えている。

その後、テイラーはツアー期間中、禁酒を続けたそう。

リカバリーとメンタルヘルス: ベットから離れない

night two of taylor swift  the eras tour rio de janeiro, brazil
TAS2023//Getty Images

ノンストップのパフォーマンスには、大きな休息が必須。そしてテイラーだって例外ではない。ツアーとツアーの間の休止期間中、テイラーは次のコンサートに備えるために、24時間を休息と充電に費やす”dead day”(死んだ日)に当てているそう。女友達とディナーに出かけたり、ボーイフレンドとロマンチックなデートを楽しむのは、きっとその後。

「食べ物をとってきて、ベッドに持ち帰り、そこで食べる以外はベッドから離れないわ」とインタビューで明かしている。

「夢のようなシナリオよ。3公演続けて歌っているから、ほとんどしゃべれないの。ヒールを履いて踊っているから、一歩踏み出すたびに足がガクガク、ガクガク、ガクガク。ってなっちゃう」とテイラーは語る。

「病気でも、怪我でも、傷心でも、不快でも、ストレスがあっても、私はあのステージに立つのよ」と言い、何百万人ものスウィフティーズが彼女を頼りにしていることをきちんと理解し、何もしない時間を作ることを優先させる。

熱烈なファンがいたり、大きなステージに立つようなことは稀だけど、トレーニングや忙しくストレスフルな毎日から解放される必要性は誰にだってあるはず。テイラーのようにベッドで一日寝たり、散歩したり、マッサージしたり、息抜きをしよう。

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桑子 麻衣子
ライター

1986年横浜生まれ。2013年よりシンガポール在住。幼少期よりクラシックバレエの練習に励みバレリーナになることを目指していたが、思春期に恋愛に走ってしまう。ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーの経験を活かし、現在は国内外のウェルネスやフィットネスなど健康周りの情報を中心に発信するライターとして活動。根っからの健康オタク。
Instagram: @mic_kwk