SNS総フォロワー数が約42万人の人気ミニマリスト・“あやじま”さんは、マネー管理のミニマム化もお得意! もちろん、長く継続させるためのポイントである“時短”も忘れない。そんなとっておきの時短マネー管理テクを、今すぐ挑戦できそうなステップ順に教わった(以下「」内・あやじまさん)。

"ポイ活"のためにムダ遣いする人が増加中!?

ミニマリスト マネー あやじま
Anton Vierietin

「最近よく聞くのが“ポイ活に縛られている”というお悩み。『ポイント10倍!』などのキャンペーンに惑わされ、さまざまなスマホ決済を取り入れたり、不要なモノまで買ってしまったりとつい財布の紐が緩む人が多いようです(笑)。私自身は日用品を買う頻度が決まっているので、そういったキャンペーンに惑わされて不要なモノを買うことはありません。

そもそもの目的は『キャッシュレス』。クレカを使えばその状態は達成されるので、キャンペーンに惑わされて、いろいろなスマホ決済を取り入れる必要もありません。お金の管理では“選択と集中”を意識してみましょう」

ミニマリストに聞く時短マネー管理テクとは?

STEP1:銀行口座を減らす

「お金の入口と出口は、数が少ないほうが管理しやすくなります。だから、私は事業用と個人用と貯蓄用の3口座のみ。たくさんの口座を持っていると管理が煩雑になるし、口座維持手数料がかかるなど、良いことはあまりないので、この機会に数を絞ってみて。口座を解約するには銀行に直接行って手続きするなどの手間がかかりますが、時間があればできるので、ぜひキレイに片付けてしまいましょう」

STEP2:クレカを厳選する

scissors and cut up credit card, to prevent overspending online
Peter Dazeley

「お金の出口を煩雑にしないために、クレジットカードの数も絞るのがおすすめ。その際は、自分が一番よく使うクレカを選べばOKです。私が現在所持するのは、家庭用の楽天カードと事業用のSPGアメックスカードの2枚。確定申告の作業をスムーズにするために、事業用の買い物などは事業用クレカで支払うべく、2枚に分けていますが、自分がフリーランスで事業をしていなければ、クレカは1枚に絞っていますね。ちなみに以前は年会費を2,200円払ってでも、ポイント還元率が高い楽天ゴールドカードを使用していましたが、ポイント還元率が下がったのを機に年会費無料の楽天カードにグレードダウン。こんな風に時々、利用するクレカの利用環境を見直しすることも大切です」

STEP3:現金は極力使わない

「クレカなどのキャッシュレスによって、ポイントをゲットできる“ポイ活”。現金では感じられないお得感が魅力です。私はそんなポイ活に“ゆるく”取り組み中。楽天経済圏に入っているため、楽天市場や楽天銀行、楽天証券などの利用時に楽天カードを使って楽天ポイントを、楽天経済圏外ではSPGアメックスカードを使ってANAマイルを貯めています。現在はスマホケースにクレカと保険証、千円札を1枚だけ入れ、財布レスな生活を送っていますが、特に不自由はありません」

ミニマリスト マネー あやじま
zf L

STEP4:固定費にメスを入れる

「日々、細々と節約するのは効率が悪いので、私はあまりやっていません。その代わり、固定費の光熱費、通信費、家賃の見直しを定期的に行っています。この方法なら、毎日ストレスを感じることもなく、それでいて節約効果大! 通信費で言うと、スマホは楽天モバイル、UQモバイルの2社を契約中。スマホは1個使いなのですが、SIMカードを2枚入れ、仕事用とプライベート用の2つの電話番号を使い分けているんです。2社と契約しているのと無料通話にならない0570発信の通話が多い関係で、1ヵ月の料金は合計3,700円くらい。自分的にはもっと額を削減できる気がしていますが(笑)。データ量によりますが、とてもリーズナブルな契約プランはもちろん、格安スマホもあるので、ぜひチェックしてみて」

STEP5:家計をガラス張りにする

「お金をつい使い過ぎてしまうとお悩みの人たちは、何にどれだけのお金を使っているのかを把握していないケースが多め。この事態を回避するには、自分の家計をガラス張りにする=家計簿をつけることが先決です。とはいえコツコツ家計簿をつけるのはズボラさんには続かないですよね。金額の入力に時間をかけるのはまさに“ムダ”なので、手動で入力するアプリをはじめ、手書きのノート型家計簿などはおすすめしません。私は家計簿アプリのマネーフォワードで家計を管理中。確認は月1ペースで誤連携がないかを見る程度、さらに年間でざっくり管理できれば良いと考えているので、決して神経質にはなっていません。マネーフォワードのように、クレカや証券口座、積立NISA、交通系ICカードなどを連携できるアプリは、入力型の家計簿より断然効率が良いでしょう。ちなみに家計簿アプリに連携でき、自動的に家計簿管理ができる点も、私が現金よりもクレカを愛用する理由のひとつですね」

STEP6:モノを減らす

ミニマリスト マネー あやじま
Getty Images

「私の経験上、お金をつい使い過ぎてしまうという“浪費家タイプ”さんは家が散らかっていることが多い印象。そんな皆さんにとって、新たにモノを取り入れないようにセーブするのは、至難の技でもあります。今あるモノをデトックスするほうが簡単だし、家が片付く近道! 不要なモノを処分し、本当に必要なモノだけを厳選して残すことで、無駄遣いの典型である重複買いを防ぐこともできます

ミニマリスト流マネー管理術を取り入れよう

どれも簡単に始められることばかりだから、ズボラな人でも挑戦しやすいはず。最初に環境を整えるのは多少手間がかかるかもしれないけれど、整えることさえしてしまえば、難しいことをせずに続けるだけでOK。1ヵ月後、半年後、1年後……、やるとやらないとではきっと大きな差がつくから、今すぐ始めなきゃ損! 


【教えてくれた人】

あやじま(飯島彩香)さん

ミニマリスト マネー

ミニマリスト・整理収納アドバイザー。海外生活がきっかけでミニマルライフに目覚める。会社員を経て、フリーランスとなった現在はブログやSNSでラクして身軽に賢く暮らすコツを発信中。著書は『ミニマリスト スマホの中を片付ける』(KADOKAWA)など。また、講演やメディア出演、整理収納やSNSのコンサルタント業務など、仕事は多岐に渡る。ブログ月間200万PV(※アメブロ2019年実績)、SNS総フォロワー数42万人、音声メディアVoicy350万再生突破と、多くの人たちから支持されている。

公式ブログ インスタグラム:@aya.jima

Text:ERI HAMADA

Headshot of Kanna Konishi
Kanna Konishi
ウィメンズヘルス・副編集長

編集者として多くのメディアに携わったのち現職。健康オタク歴20年、趣味は"毒出し"で、体と心と部屋を効率よく整え、環境にもいい健康法を探るのがライフワーク。チアリーダー経験あり、勝手に人を応援しがち。仕事では「心から推せるものしか紹介したくない!」と目を血走らせ、常に情熱大陸に上陸中。 

Instagram: @editor_kanna_purico