記事に移動

「病気?」と聞かれても気にしない!美容大国韓国でノーメイクの人が増えている理由

このトレンドは日本にもやってくるかも?

By
beauty
RUNSTUDIO//Getty Images

日本の美容フリークやコスメ好きの女性たちの間にもファンの多い韓国。美容大国というイメージが強い韓国だけど、ここ最近の美容シーンの傾向は私たちの想像とは少し異なるよう。

今、韓国では女性たちがお金とエネルギーをかけて毎日メイクをすることに不快感を示すケースが増えていると言う。その中にはトップアイドルとして活躍する女性までいるから、今後の韓国美容シーンに大きな影響がありそうだ。

その理由は? 今韓国で起こっているフェミニズム運動が関係しているよう。

ノーメイクは失礼?

portrait of young and beautiful woman
recep-bg//Getty Images

昨年、朝鮮日報で印象的な記事が目についた。記事の中で、ある韓国人女性が仕事で化粧をしなかった日に、男性から「病気なの?」「化粧をあきらめたの?」などの質問を10回ほどされたというのだ。

韓国では、公の場では女性たちが“メイクアップをすること=身だしなみを整える”という考えが一般的だそう。そして、女性たちに対してはそれがプレッシャーとして、生活の中で表面化していると言うのだ。

「メイクアップをすることは礼儀である」「メイクアップをしないで仕事や約束をするのは失礼である」と言われることも日常茶飯事だとか。

また周囲の人々、特に年配者からは「やらなければならないことがある」「守らなければならない基準がある」「慣習に従わなければならない」などと言われることが多いのも韓国の文化特徴。

こう考えられる理由は歴史的背景が影響していることを忘れてはいけない。

常識にとらわれずにリスクを取ることは賢明ではなく、大多数に従うことが安全で賢明であるという感覚が根強く残っているのだ。

こうした考え方は、外見や服装にもあてはまり、メイクアップをしない女性は、奇抜で反抗的だと思われる。

Escape the Corset

young korean woman
RunPhoto//Getty Images

しかし、こうした古い固定概念は徐々に覆されつつある。韓国の女性の中には、外出前にメイクアップをするという日常的な習慣を捨てた人が現れ始めた

それが『Escape the Corset(コルセットからの脱出)』と呼ばれるフェミニズム運動だ。

​​この運動は、韓国の美の基準に従わなければならないという社会的圧力を“コルセット”とたとえ、2018年から始まった。

女性たちは、ジェンダーに基づく外見の期待に反発し、ショートヘアでノーメイクの画像をソーシャルメディアに投稿したり、化粧品をゴミ箱に捨ててしまう行動をしている。

運動の参加者たちは、メイクや洋服は自分で選んだものではなく常に周囲の目を気にして選んできたものだと感じている。

一定の型に当てはまらない人は魅力がないと見なされるという美の基準に対し、大きく反発しているのだ。

メイクよりも車にお金をかける女性たちが急増?!

portrait of young woman with pink colored hair
Sunwoo Jung//Getty Images

News1によると、2015年〜2018年にかけて、韓国の20代女性による化粧品やヘア用品などの美容関連商品の売上が劇的に減少している。

化粧品の売り上げは、その期間に535億韓国ウォンも減少。また、韓国の若者の間では一般的とも言えた整形手術は、644億ウォンも減少している。

それとは対照的に、20代の女性は車にお金をかけるようになったと言う。

過去3年間で最も消費が伸びたのは車の販売。4,000億ウォン以上の増加を記録している。

どうやら、韓国の女性たちは自分を飾るために使っていたお金を、自由になるために使うようになったようだ。

ADの後に記事が続きます

Kポップスターもノーメイクの時代

instagramView full post on Instagram

K-POPガールズグループ(G)I-DLEのメンバーであるShuhuaは今年4月、インスタグラムでスッピンの写真を投稿。投稿の中で、彼女は、“たくさんの人がいつもわたしに、なぜメイクをしないのか、ネイルをしないのか、髪を染めないのかと聞いてくることに疑問を投げかけている。

また、「誰もが異なるものを求め、異なる好みを持っています。人にどう判断されるかわからないけど、私は今の自分を好きでいようと思っています」という言葉を添えている。

この投稿は、現在までに約28万以上の「いいね!」を獲得している。

同じようなメイクをして似たような顔が並ぶことが多い韓国スターたちも、これからはメイクする人、素顔のままいたい人、それぞれの美の基準を追求していく時代なのかもしれない。

Headshot of 桑子 麻衣子
桑子 麻衣子
ライター

1986年横浜生まれ。2013年よりシンガポール在住。幼少期よりクラシックバレエの練習に励みバレリーナになることを目指していたが、思春期に恋愛に走ってしまう。ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーの経験を活かし、現在は国内外のウェルネスやフィットネスなど健康周りの情報を中心に発信するライターとして活動。根っからの健康オタク。
Instagram: @mic_kwk 

メイクアップ

ミニマルメイク おしゃれ トレンドメイク ケンダル ヘイリー シンプルメイク ナチュラルメイク

ポイントはたった4つ!ミニマルメイクのマスター法をプロが解説

female eye, close up

顔の印象は眉毛で変わる! 眉タイプ別お手入れ・メイクの仕方

young women having a good time and hanging out, at youth hostel with bunk beds

ビューラーのおすすめ10選【一重&奥二重・二重別】選び方のポイントも

make up pallet with brush

アイシャドウブラシでメイクの仕上がりをアップデート。おすすめ10選&選び方

ADの後に記事が続きます
ADの後に記事が続きます