マニキュアを塗ろうとしたら、爪が黄色くなっている。一体なぜ!? パニックを起こす前に、皮膚科医のシェリーン・イドリスの話をを聞いて。

爪が黄色くなっている4つの理由をアメリカ版ウィメンズヘルスからみていこう。

①濃い色のマニキュアを頻繁に塗っている

健康な爪は硬いと言われるけれど、イドリス医師いわく実際は穴だらけ。だからマニキュア(とくに色が濃いもの)を塗ると、その色素が爪の中に吸収される。「マニキュアに含まれる酸化鉄が酸化して、一時的に爪が黄色いサビのような色になります」

幸いにも、この色は時間が経つと自然に消える。でも、同じ問題に直面するのはイヤなので「色の濃いマニキュアは透明なベースコートの上に塗りましょう」とイドリス医師。「色の濃いマニキュアは1週間程度で落としてあげると、シミになりにくいですよ。爪のために、マニキュアを塗らない期間も作ってあげてくださいね」

②真菌がいる

公共(ジムなど)のシャワールームを裸足で使っている人は、手足の爪が真菌に感染してしまうかも。

「真菌は至るところに存在しますが、ロッカールームやシャワールームを裸足で歩いている人は特に感染しやすいですね」とイドリス医師。「そう考えると、“水虫”という名前にも納得がいくでしょう。真菌と細菌は爪を黄緑色にして、チョークのようにもろくします」。治療法は変色の原因によって変わるため、真菌感染が疑われる場合には皮膚科医に相談を。

③タバコを吸っている(もしくはビタミンが不足している)

「正確な理由は分かっていませんが、慢性肺疾患や肝機能障害の患者さんと喫煙者(爪がタバコの煙に触れるため)は爪が黄色くなりがちです」とイドリス医師。「ビタミンB12や亜鉛といったビタミンの欠乏も爪の変色をもたらします」

④家族の中に爪が黄色い人がいる

「黄色爪(おうしょくそう)症候群は、非常に珍しい遺伝性疾患です。中年期から両手足の爪が黄色くなって、脚の腫れや呼吸器系の症状(慢性的な呼吸困難など)を伴います」とイドリス医師。「この場合は、その根本にある肺疾患と脚の腫れを治すことが健康に絶対不可欠。また、この爪の変色は遺伝子変異によるものなので、もとに戻ることもあれば戻らないこともあります」

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Ali Finney Translation: Ai Igamoto