「ファンデーション(土台)」と名付けられているだけに、ファンデーションは塗るだけのシンプルなステップにみえて、実は、メイク全体の仕上がりを大きく左右するほど重要なもの。眉毛や目のメイクのように、顔の印象を劇的に変えるものではないけれど、メイクは土台にこそ力を入れるべき。そこで、今回は、ハワイを拠点にメイクアップアーティストとして活躍するケシア・リットマンが、ファンデーションを塗るコツを教えてくれた。その内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。
- 色選びは、フェイスラインに3色ずつ試し塗りする
まずは基本の色選びから。自分の肌色と完璧にマッチするものを探すこと。明るすぎたり暗すぎたり、不自然なピンクやオレンジ寄りのものを選んでしまっていることはよくありがち。ファンデーションを選ぶときは、まず、3種類のベース色(オークル系、ベージュ系、ピンク系など)をフェイスラインに同時に試し塗りしよう。手と顔の肌の色には大きな差があるため、手の甲にテスターを塗って判断してはNG。次に3種類の色から1番肌に近い色を選び、それより1つ上と下の色を同時に試し塗りする。おそらく、そのうちの1色があなたの肌とぴったりマッチするはず。
- ファンデーションは2色使いをする
紫外線を浴びる時間が長い人は、肌の色が均一ではないことがある。リットマンが言うには、「日焼けしやすいおでこは、そうでない部分(顎など)に比べて肌のトーンが変わっている」そう。このような場合は、光が当たりやすい部分に暗めの色を、それ以外の部分に明るめの色を塗ると、自然な仕上がりになる。
- 肌タイプに合わせてファンデーションを選ぶ
「ファンデーションも、肌タイプの欠点をカバーできるものを選ぶことが重要」だとリットマン。好みやただの当てずっぽうでリキッドタイプやパウダータイプを選んでいるとしたら、今使っているスキンケアアイテムに目を向けてみて。乾燥肌用のスキンケアを使っている人は、乳液で肌を整えた後、シアバターのように保湿力が高いリキッドファンデーションを使うのが◎。普通肌の人は、いろんなタイプを冒険してみるのもいいけれど、リットマンが勧めるのはリキッドタイプ。より自然できれいに仕上がるとのこと。オイリー肌や敏感肌の人には、皮脂やテカリを抑えてくれるパウダータイプのファンデーションがおすすめ。
- ドーム型のブラシを使う
ファンデーションを塗るとき、顔全体を均等にカバーする必要はない。肌の悩みに合わせて必要な箇所を部分的に塗れば十分だとか。リットマンが愛用しているのは、ドーム型のブラシ。ムラや厚塗りになることなくファンデーションをしっかりと肌に密着させることができる。
- ポンポンと叩くように塗る
リキッドやクリームタイプのファンデーションを使用するときは、ポンポンと軽く叩くように肌に馴染ませるのがいいそう。リットマンは「リキッドやクリームタイプのファンデーションを使うときは、少量のファンデーションを、ブラシで弾みを付けるようにポンポンと叩くようにのせている」そう。陶器のようなきめ細かい肌に仕上がるので試してみて。
- 上から下へブラシを動かす
ファンデーションを塗るときは、必ず上から下にブラシを滑らせるように動かすことを、リットマンは勧めている。「下から上へ塗ってしまうと、ファンデーションが毛穴に詰まりやすく、余計に毛穴を目立たせてしまう」とのこと。これはテクニックとして覚えておくといいかも。
- 顔の中央から塗る
「Tゾーンは赤みを伴いやすい」とリットマン。「つまり、重点的にカバーしたい箇所はその部分」。ファンデーションは特に「鼻」「額の中央」「顎」「頬」にしっかりめに塗るといいみたい。中央から外側に向かって、ブラシは上から下へ動かしながら肌に馴染ませて。
- Tゾーンにのみ、パウダーファンデーションをつける
粉が吹いたようなパサパサな仕上がりだけは避けたい。目標は、すっぴんのようなナチュラルな肌。パウダーは、ファンデーションの仕上げやマットな肌をキープしたいときの優れモノだけれど、塗りすぎには禁物。パウダーを使うなら、皮脂が最も多く、化粧が崩れやすいTゾーンにのみ使用することをリットマンは勧めている。「ファンデーションにも、呼吸させてあげないと」。
プロ直伝の8つのテクニック、ぜひお試しあれ!
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Kristina Bornholtz Translation: Yukie Kawabata