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モデルとして活躍しながら、アロマテラピー・インストラクターとして手作りアロマコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」を運営する原裕美子さんの連載。普段から運動が大好きという原さんのアロマのあるヘルシーライフ。今回は、アロマを感じる体の働きについてお話です。

さて今月のアロマのちょっとしたお話はアロマを感じる体の話です。

「アロマを感じる」というとアロマという言葉は「芳香」という意味なので、皆さんは嗅覚からその香りを感じて心地よい気持ちになることを想像すると思います。

ただ、こうして嗅覚を通じてアロマを感じる以外にも皮膚に塗布することで経皮吸収といって、皮膚にアロマ成分が浸透したり、また皮膚から血管へとアロマ成分が吸収されるなどしてアロマが体に働きかけたりします。

例えば、体に冷えを感じる時にジンジャー精油を使ったオイルでマッサージすると体が温まるのは、ジンジャーが皮膚に浸透し刺激して温感作用が働いていることもその要因の一つです。

もう一つ例に挙げると、筋肉痛や腰痛など筋肉の疲労で痛みを感じる時にレモングラス精油のアロマバスに浸かると痛みや疲労が楽になることがあります。

これも浴槽に溶け込んだ精油成分を皮膚から吸収して、血管拡張や血流促進などのアロマの効能が働いていることが要因の一つなんですね。

こうして、皮膚に精油成分が浸透して温感や冷感を感じたり皮膚に美容的な嬉しい効果があったり、また体が成分を吸収して体の不調が改善されたりするなど様々な形で私達の身体は精油のもたらすパワーを感じています。

ただ、こうした効能は目に見えて分かりやすく実感できるかと言われると「なんとなくアロマが働きかけている気がする」といった具合で、アロマを使ったから劇的に体に変化が起こった! という分かりやすい実感や変化が感じられなかったりするんですよね。

なので、効能の分かりやすさで言うとアロマを嗅いでリラックス&リフレッシュした気分になったりして気持ちが切り替わるほうが、分かりやすいかもしれませんね。

アロマは嗅覚などの呼吸器から精油成分を取り込むよりも、皮膚から精油成分を取り込む方法の方がその作用が圧倒的に強く働きます!

ただ先程も言ったとおりアロマの効能は目に見えて分かりやすく体に変化を示すものでもないので、圧倒的に働くと言ってもピンとこないですよね!?

それではアロマが実際にどれくらいのスピード感では体に作用するかというと、まずアロマ成分は皮膚に塗布して5分もしないうちにお肌に浸透します。

そして肌から血管内に吸収され20分もすればアロマ成分は全身を駆け巡り作用し、人の呼気からはアロマの成分が検出されます。

その後数時間もすれば、余分な成分は汗や尿となって体外に排出されるという具合です。

なので、アロママッサージを受けたりアロマコスメを使うなどしてアロマ成分が皮膚から摂取されることがあれば20分後には体からアロマを発していることになるんですね。

これぞまさに「アロマ女子!」

アロマはこうして嗅覚や皮膚を通じて私達の体の意識できるところやできないところ、色んな形で働きかけて私達の美と健康をサポートしてくれてるんですね。

皆さんがアロマを使う時には、そうしたことをちょっとだけ意識してあげると精油選びもまた一層楽しくなりますよ。

以上、アロマを感じる体のお話でした。

次回のエピソードもお楽しみに!



Text&Photo:Yumiko Hara

Headshot of 原裕美子
原裕美子
モデル、アロマテラピー・インストラクター

モデルとして雑誌・広告等で活躍する一方、自身の肌や体調管理に悩んだのをきっかけにアロマテラピーに出会う。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、アロマを用いた手作りコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」をスタートさせ、アロマのある暮らしの魅力を伝える活動を行っている。http://vivaliv.jp/