モデルとして活躍しながら、アロマテラピー・インストラクターとして手作りアロマコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」を運営する原裕美子さんの連載。普段から運動が大好きという原さんのアロマのあるヘルシーライフ。今回は、ぐっすり寝れるアロマピローミストの作り方をご紹介します。
暑い! と言っても太陽は容赦なく照りつけて連日猛暑日が続きますね。
きっと皆さんは火照った体をクールダウンさせるために冷たいものを食べたり、冷房で体を冷やしたりと体の内と外からクールダウンしてると思いますが冷やし過ぎは禁物ですよ。
冷感を感じるのには、冷房とかを使わなくても涼しさを感じることは案外できるんです!
例えば清涼感を感じられる香りをかいだり、風鈴の音を聞いたり、荒業では恐怖体験でヒヤリとした思いをすると体は涼しさを感じられます。
こうして人間の五感をあらゆる角度から刺激するのも涼しさ対策にオススメです。
そして今日は嗅覚からアプローチして涼しさを感じられるアロマでピローミストを作ります。
涼しげな香りが暑さで興奮してる脳の働きを鎮静し心地よく眠れる状態へと体を導くミストです。
それでは早速レシピをチェックしていきましょう!
【材料】 1本80ml 所要時間:15分 保存期間:冷暗所にて1ヶ月
・精製水……60ml
・無水エタノール……20ml
・精油……ペパーミント3滴×クラリセージ7滴×シダーウッド5滴 (精油は20滴まで)
お道具:消毒エタノール、コットン、計量ビーカー、容器、ガラス棒
【作り方】
1) 全てのお道具を消毒後、精製水をビーカーで計量します。
2) 別のビーカーに無水エタノールを計量します。
3) エタノールの入ったビーカーに精油を入れていきます。
4) エタノールを精製水のビーカーにいれて軽く混ぜ合わせます。
5) 液を容器に移して完成です。
※お好みでフレッシュハーブやドライハーブ&フラワーなどを容器に詰めると見栄えも可愛いですよ。写真はヒノキの枝を入れてます。
今回のレシピのポイントはなんと言ってもアロマです!
涼しさを演出してくれるアロマにはペパーミントとシダーウッド、クラリセージ精油を用いました。
ペパーミントはこの夏のレシピで頻繁に登場する精油なのですが、冷感といえば何を差し置いても、一番に使いたい精油です。
というのもペパーミント独特のスッ! とした清涼感はL-メントールやメントンという成分の働きで、この成分が皮膚につくことでひんやりした冷感を感じられたり、鼻をスッとぬけるような心地よさを感じさせてくれるんですね。
そして、こうした働きは沢山ある精油の中でも珍しい働きでペパーミントにしかできない働きなんです。
そして一緒に用いるクラリセージとシダーウッドはどちらも神経を鎮静させる働きがある精油で、暑さで興奮気味の神経の働きを静めることで血圧や心拍を下げて心地よい眠りに誘います。
シダーウッドは昔から神聖な木とされお香として寺院などで用いられ、この香りは心を落ち着かせるので瞑想する際に使用されてきました。
実際にシダーウッドには不安や緊張から心を解すリラックス作用にすぐれ、ただリラックスするだけでなく自分を見つめ直して困難に負けない強い心を作るといった精神的働きがあります。
また、クラリセージの香りはとりわけ女性向けの香りで日々変わる女性のホルモンバランスに働きかけ、月経前の不安定な精神状態や月経中のトーンダウンした精神状態に心を安定させて回復させてくれます。
こうしてアロマを見ていくと「たかが香り! されど香り!!」の世界ですね。
香りを嗅ぐということは、呼吸器からそのアロマの成分を体内に取り込むということでもあるので呼吸をしているだけでその効果は十分あります。
夏の暑さ対策にこうした香りの力もぜひ取り入れてみてくださいね。
<注意>
今回はピローミスト&ルームスプレーとして使うので精油濃度はいつもより高めです。
お肌につけるなどの行為はご遠慮ください。
Text&Photo:Yumiko Hara
モデルとして雑誌・広告等で活躍する一方、自身の肌や体調管理に悩んだのをきっかけにアロマテラピーに出会う。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、アロマを用いた手作りコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」をスタートさせ、アロマのある暮らしの魅力を伝える活動を行っている。http://vivaliv.jp/