専門家が徹底解説! 体内の水分量とダイエットの関係性とは?

09 January 2019

専門家が徹底解説! 体内の水分量とダイエットの関係性とは?

利尿剤やクレンズ、デトックスダイエットは短期集中型の減量に効果的だとよく言われているけど、体内の水分量が減るだけで、決して脂肪が落ちるわけではない。でも、どうして水分量が減少すると体重が減るの?
今回は、体内の水分にまつわるダイエットとの密接な関係や影響力について、専門家が詳しく解説してくれた。


体内の水分の働き

私たちの全体重の50パーセント〜60パーセントが水分の重さだと推定されており、水分量の増減については食習慣に応じて変動する。例えば、塩分の多い食事をすると、体の細胞がスポンジのように水分を吸収すると説明するのは、HelloFreshの管理栄養士レベッカ・ルイス。同様に糖分の多い食事をすると血液中のインスリンの数値が通常よりも増加するので、体はナトリウムを保持しようとする。(ナトリウムの割合が増えると体は水分を保持しようとする。)炭水化物は体内に蓄えられ、必要に応じてエネルギー源として消費する。(グリコーゲンとして知られている。)糖質は体内で水分と結合しやすく、糖質1グラムあたり3グラムの水分を保持する。よって、糖質制限ですぐに減量するのは、水分量が減るからだとのこと。


減量とは、水分量が減少すること

ダイエットを始めた最初の数週間で減量の効果が目に見えやすい理由は、従来の食事によって体が保持していた余分な水分を排出したからだと説明するのは、『Small Steps to Slim』の著書である管理栄養士のアシュヴィニー・マシュルー。

食事制限をして炭水化物の摂取量が減ると、体は少ないカロリーを燃焼し、続いて体内に貯蔵されたグリコーゲンを消費し始める。グリコーゲンは水分と結合しているので、グリコーゲンが燃焼されると自動的に水分が排出される。

元の体重にもよるけれど、ダイエット開始直後の減量は、3ポンド(約3.6キログラム)に達することもあると、マシュルーは話す。再び水分補給をすると、体重は少々増加することを心にとどめておくといい。これは体が不健康に水分を保持しようとしているのではなく、新しい食習慣に体が慣れようとしているだけ。


なぜ脂肪は排出されにくいの?

代謝のしくみにより、水分量を減少させるのは簡単だけれど、脂肪はなかなか落としにくいと話すのは、ハワイ・パシフィックヘルス360体重管理センターの認定内科医のリンダ・アネガワ医学博士。体は特定の順序で栄養素をエネルギー源に変換する。糖質や炭水化物を先に燃焼してエネルギーとして消費し、続いて筋肉と脂肪から燃焼する。これは、遠い昔にエネルギー源となる食材が少なかったことが起因している。生存するために、体内に効率的な脂肪を蓄えることができるように体が変形したそう。


水分量を増やさないために

水分量の減少は極めて正常であり、減量過程の一部でもある。体が新しい食習慣に順応したら、水分量の変動を安定させるための方法がある。まず、塩分と糖分が多めの食事を控えること。そして水分補給を十分に行うこと。「十分に水分を摂取しなければ、体は細胞が適切に機能するように、水分を保持しようとする」とルイス。

ダイエットはゆっくり安定して行うのが最も効率的であり、むくみ予防にもつながる。長期にわたるカロリー制限は、体液貯留の原因になる。長期間の食事制限によって、ストレスホルモンであるコルチゾール値が増加し、体液貯留を引き起こすからだそう。全体的に脂肪分が減少すると、体はさらに水分を保持する。つまり、クレンズなど偏ったダイエット法は忘れて、体を正常に機能させてあげよう。

 

※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルス翻訳されました。

Text: Krissy Brady Translation : Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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