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ある日、入浴後にボディクリームを塗りながら気付く。毛だ。しかも乳首に生えてる。でも、パニックを起こす必要はない。ニューヨークの皮膚科専門医ランス・ブラウン医学博士によると、「毛包と皮脂腺は体中にあるので、乳首を含め、毛はどこにでも生える可能性がある」。体中に約5千万個もある毛包のうち、頭皮にあるのはたった5分の1。だから、体の他の部分に毛が生える可能性は大いにある。

体毛が生えやすい場所

乳首に加え、耳たぶ、あご、おへその3つの部位には体毛が生えやすい。乳首の場合には、乳輪の真上かすぐ外側に生えるのが一般的。耳に関しては、おじいさんが生やす森のような毛が生えることはなくても、あなたに気付いてもらおうと耳たぶに硬い毛が1本にょきっと生えることも。お腹では、おへそから陰毛にかけて、またはおへそ周りによりあからさまな毛が生える。一方のあごは、仲間からはぐれた毛が最も生えやすいところ。

なぜ生えるの?

数本生えてきた程度なら、妊娠や閉経に伴うホルモン変動による可能性が高い。テストステロン、ダナゾール、タンパク質同化ステロイド、グルココルチコイド、シクロスポリン、ミノキシジル、フェニトインといった特定の薬の服用によって、毛が過剰に育つこともある。おかしな毛が1本生えるどころか硬い体毛がやたら生えてくるとすれば、それは男性型多毛症かも。多毛症は、遺伝であることもあれば (ありがとうお母さん!)、多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) などのより深刻な疾患に起因することもある。でも、多嚢胞性卵巣症候群は、全世界の女性で発症率がわずか5~10%という比較的レアな病気。

対処するには

新しい毛が生えてきたところで、それが重大な健康問題のサインである確率が低いのは朗報。でも、だからといって余計な毛はありがたくない。自宅で数本の毛を抜くのに一番便利なのは毛抜き (入浴後は毛が柔らかくなっているので抜きやすい)。腹部やあごで広範囲に生えた毛には、シェービングやワックスの方が向いているかも。より永久的な解決策を探しているなら (そして赤の他人に乳首の秘密を打ち明けてもいいなら)、レーザー脱毛がブラウン博士のおすすめ。完全に永久ではないけれど、長期的な解決策にはなるし、毛抜きやカミソリを使う時間も削減できる。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Kate Bayless Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images