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ミス南アフリカの称号を手に入れるべく、必死ダイエットに励んだ彼女が行き着いた先は?

世間の脚光を浴びるために自分を犠牲にするのではなく、ありのままの自分を受け入れて本当の幸せをつかむ女性が増えている。

スキニースーパーモデルからプラスモデルに転身したリザ・ゴールデン=ボージャニに続き、今回紹介するのは、2016年のミス南アフリカコンテストのファイナリストに選ばれたマルシェル・ホプキンス。

美と知性が求められる大会出場の経験から、彼女が学んだこととは一体?

ミスコン出場を決意し、過酷なダイエット&トレーニングをスタート

南アフリカ出身のマルシェル・ホプキンスは学生の頃、学校主催のミスコンへの出場を夢見ていた。でも、「体と態度が大きすぎた」 ことで舞台に立てず、当時の世間が理想とする小さくて華奢な体に強く焦がれるようになる。

そんな彼女は翌年の2016年、ミス南アフリカコンテストへの出場を決意。その日から過酷なダイエットに乗り出す。

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「ライフスタイルを劇的に変えて、死ぬほど体を鍛えた。炭水化物、赤身のお肉、お酒を完全に抜いて、1日2~3時間トレーニングして、週末には有酸素運動」と当時を振り返るマルシェル。

その結果、彼女はたった10ヶ月で14kgもの減量に成功。それはもうハッピーだったろう、と思いきや実際は違ったらしい。

「左の写真の私は、見た目ほど幸せじゃなかった。すでに生理が止まっていたのに、まだ痩せることばかり考えていた。朝は食事の代わりにシェイクを飲んで、ランチは生のニンジンとゆで卵2つで、夜にはリンゴを1つ。会食には必ず生野菜を持参。学業に追われてトレーニングの時間がなくなると、異常なまでの不安を感じた」 という。

”ヘルシー”の本当の定義に気が付いたとき幸せの歯車が回りだす

ミス南アフリカコンテストでは見事ファイナリストまで残ったマルシェル。ミス南アフリカになることは叶わなかったが、その経験は彼女に”ヘルシー”の本当の意味を知るきっかけを与えてくれた。

コンテストのために過酷なダイエットとワークアウトで心身のバランスを失っていたマルシェルは、コンテストを終えて標準体重に戻したところ、すぐにモデルの仕事が舞い込んできたそう。

「3年が経った今の私は、自分の心と体にそんなプレッシャーをかけたりしない。ヘルシーの定義は体の全体的な健康。自分の中に幸せを見つけないと、痩せたところで幸せにはなれないことに気づいたの。今の私は肉付きのいいLサイズ。自分を小さくしようなんてもう二度と思わないわ。計画通り体重が減らないからといって自分を責めたりせず、精神的・身体的にヘルシーになれる道を選んで。体重計の数字より、笑顔の大きさを測って」と語る現在のマルシェルの笑顔は以前よりずっとも幸せそうだ。

モデルとしてのキャリアも順調にステップアップし、モデルと学問的なキャリアのどちらかで迷っていた彼女だったが、最終的に両立できることも学んだ。心理学の博士号を取得し、現在は1日に4~5人のクライアントを持つライフコーチとしても活躍している。

「ユニークな才能を抑え込むのはやめて。あなたには素晴らしいスキルがたくさんあるんだから」と語る彼女の言葉に世界中の女性たちが励まされることだろう。

ミスコン出場という自らに課した挑戦を通して、自分らしさと知性を兼ね揃えた “現代の美しい女性” へと成長したマルシェル。“本当のヘルシー” を手に入れれば、あなたの可能性もきっと広がるはず!

Text:Ai Igamoto