昔ながらの瞑想は床にあぐらをかくのが定番だけど、これは必ずしも落ち着くポーズではないので、枕をおしりに引いたり、壁にイスをつけて座ってもいい。目的は背骨を伸ばして前かがみにならないようにすること。胸を開いて、肩をうしろに引き、首が痛くならない程度に軽くあごを上げて。手首をひざに軽くのせて、手のひらを上に向ける。意識を集中させるために、親指とひとさし指で輪をつくるムドラのポーズをしてもよい。
ステップ4:瞑想をはじめる
世の中にはいろいろな瞑想があるけれど、おすすめは誘導瞑想の一種、イシャクリヤ瞑想。この瞑想は3つのパーツに分かれていて、マントラを唱える部分もある。でも、マントラはどこでもできるわけではない。なので、それは抜かしてそれ以外のパーツの説明すすめると、まずは座り心地のよいところに座って、目を閉じる。
呼吸を落ち着かせるために何回か呼吸する。鼻から息を吸い、リラックスして軽く口を開く。息を吸うときには「私はこの身体ではない」と心の中で言い、吐く時には「私はこのマインドでもない」と心の中で自分に言い聞かせる。これを何度も呼吸にあわせながら唱える。いそがずにしっかりと呼吸を続ける。このとき、眉間の間の第三の目に集中するようして、身体から完全に力が抜けるまでこの呼吸を続ける。興味がある場合は、イシャクリヤ瞑想の全体像をしっかりと学ぶのもおすすめ。
ステップ5:吸収する
この瞑想がとてもおすすめなのは、定期的にストレスを感じていっぱいいっぱいになっても、瞑想をすれば自分が誰でどこにいるかを再認識させてくれるから。毎日の仕事、メールや依頼への対応、人に追われていても瞑想をすることで、自分を確かめることができる。
自分の外見やどれだけ運動しているか、インスタグラムで見た投稿や、パンツの着こなし具合などを気にしてしまうことはある。でも、「私はこの身体ではない」と何度も唱えることで、自分は見た目で決まるわけではないと思わせてくれる。身体は自分が成功しているか、どう生きるかを定義しているわけではない。美しさは心や自信、行動に現れるもの。だから、体重計の数字や鏡に映る姿に惑わされないようにすることが大切。
「私はこのマインドでもない」と言うのは少しおかしいかもしれないけれど、自分の身体との折り合いがつけられたら、問題は自分のマインドだということに気づくはず。そのせいで自分のことを疑ってしまう。私はこのままでいいの? 他の人のほうがもっとできるのでは? などと思ってしまい、気づけばそんな思いにがんじがらめになることは多い。
でも、自分の頭に支配されないように。自分を決めるのはマインドではなくハート。今目の前のごちゃごちゃしたことではなく、自分にとって本当に大切なものはなにかを考えて、大きく全体を見よう。瞑想をすれば、視界が開けてまた息が出きるようになるはず。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。