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目指せ!くびれ女子 ウエストトレーニングだけでは理想の体は作れない

関節をストレッチして、しなやかでメリハリのあるボディをつくろう。

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woman in various exercise poses
We Are//Getty Images

誰もが憧れるくびれのあるメリハリボディ。

くびれはウエスト周りを限定して指すが、ほかにも気にしてほしいくびれに相当する部分がいくつかあると語るのはパーソナルトレーナーの林健太さん。

「例えば手首や足首に適度な引き締まりがあると、より一層スリムな印象を与えます。また、姿勢一つでくびれのメリハリは変わってくるので、トレーニングだけでなくストレッチやリリースにも時間をかけてください」

体の関節は動きを作り出す働きをするものと、固定することをメインにするものに分かれる。動きを作り出す関節の可動域が制限されていると、しなやかな動きや体が作れないことはもちろん、固定をメインにする関節を余計に動かしてしまい、怪我につながることもある。

「動きを作り出す関節を十分に動くような状態にしておくことで、体形はもちろん動作にもメリハリやしなやかさが生まれます。その結果、固定する働きの関節はさらに安定性を増し、理想の姿勢を作り出すことにもつながるので、各項目に紹介する運動をトレーニング前後に行うようにしてみてください」

①土台の足首は柔軟に

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足首がしっかりと動くことで、浮腫や歩行動作の改善につながり、姿勢にも影響を与える。ハイヒールやサンダルなどで生活することが多い人は、知らず知らずのうちに足首の動きが悪くなっている可能性もあると林さん。

「かかとの高い履物は、足首やかかとの骨の歪みを引き起こします。また、アキレス腱が硬くふくらはぎも張った状態になるので、血行が悪く浮腫もなかなか改善しません。一方のサンダルは、脱げないようにと無意識のうちに足指から脛部、太もも前の筋肉を使います。その結果、歩き方が変わることはもちろん、歩幅も小さくなってしまいます」

assisted deep squat

普段から下半身が浮腫みやすい、張りやすいという人は履物によって足首が理想的な動きを生み出せていないかもしれない。

全身にメリハリのあるくびれを作るためにも、まずは普段から履いている靴を見直すことが大切。

②股関節は普段から大きく動かす

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動きを作り出すうえでもっとも重要となる関節が股関節。可動域が制限されると、スクワットはおろか日常生活での歩行にも支障が出る可能性も。そのため林さんは、普段から大股を意識して歩くようにとクライアントには口を酸っぱくして伝えているという。

「最近はスマホを見ながら歩く人が多く、歩幅がかなり小さくなっているので、歩行の際にうまく股関節が働いていない人も多いです。その結果、ヒザを中心に動かしながら歩く動作になり、膝痛などを引き起こす可能性も考えられます」

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股関節が大きく動くということは、お尻や腸腰筋がうまく働いている証拠でもあるので、おなか周りがより細く、くびれて見えるようになる。前項の足首を大きく使うことにもつながるので、下半身全体のくびれが強調されて美しいスタイルに導いてくれる。

「歩幅の目安として使われるのは、身長-100cm〜身長×0.45程度です。日常の活動量を落とさないことで美しいスタイルをキープするためには歩数も大切ですが、歩幅はそれ以上に美しさやくびれのバロメーターになります」

③胸の動きが最重要

t spine rotation

骨盤から頭まで積み重なる脊柱(背骨)は、5個の腰椎と12個の胸椎、そして7個の頸椎に分けられる。腰の腰椎や首の頸椎が動くことは想像しやすいが、胸の胸椎こそがくびれを作る最重要ポイントだと林さん。

「胸椎は数が多いので、反らせたり回旋させたりする際は腰椎よりも大きくなることが理想です。つまり、背骨全体でしっかりと動きを作り出すことができる人こそ、しなやかで美しい体と言い換えることができます」

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胸椎は肋骨(あばら骨)に繋がり、その中には肺が存在する。柔軟な胸の動きは呼吸を左右するうえに、くびれに重要な腹斜筋も肋骨に付着している。

そのため、くびれのためにツイストの腹筋運動を行っている人は、腰を捻る以上に胸を開くイメージで行うとさらに効果的だと林さん。

「胸椎の動きが小さいと、首や腰といったデリケートな部分で動作を代償してしまい、痛みを引き起こします。

脊柱全体のしなやかな動きは、日常生活だけでなくゴルフやテニスなど様々なスポーツのパフォーマンスアップにも大切です」

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④肩甲骨のポジションを正す

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胸の裏側に当たる肩甲骨は、腕の骨と繋がり肩関節を形成する。前項の胸の柔軟な動きは肩甲骨のポジションを左右するため、結果的に肩の動きにまで繋がってくる。

「猫背や巻き肩になっていると胸が閉じてしまい、腕を上げることが困難になります。おなか周りとのメリハリもつかなくなるので、肩の動きが小さい人ほどくびれのない印象を与えてしまいます」

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腕がスムーズに上がるということは、肩甲骨が正しいポジションにあるということ。

痛みがある場合は無理のない範囲でストレッチを行うべきだが、その範囲だけしか動かさないストレッチを続けていても可動域も上がらずしなやかな体にはなれない。

「腕が上がらないからといって腰を反らせてしまわないように注意しながら、あお向けなどで徐々に可動域を上げるようなストレッチを心がけましょう。四十肩や五十肩といった炎症を未然に防ぐためにも、日頃からの小さな積み重ねが大切です」

⑤見落としがちな日々酷使されている指や手首

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「PCやスマホ作業により酷使されているのが手首や指です。普段は気にしないかもしれませんが、動かしているということは筋肉を使っているということです。キーボードを打つ手はもちろん、マウスのクリックも前腕が常に曲がった状態で同じストレスがかかっています」

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新現代病とも言われることがあるマウス腱鞘炎。

筋肉は全身に深い繋がりがあり、とくに腕の内側の筋肉が硬くなると胸の筋肉にも影響が出て、巻き肩など姿勢不良の原因にもなりかねない。猫背で腕や肩に力みがあるだけで、丸みのある体に見えて理想的なくびれ体形にはほど遠くなる。

「手首は骨折率の高い部位でもあるので、とくに高齢女性や骨粗鬆症の疑いがある人は怪我予防のためにも普段から十分なストレッチを行なっておくとよいでしょう」

Headshot of 林健太
林健太
NESTA公認トレーナー SIXPADオフィシャルトレーナー

 幼少期よりプロレスラーに憧れ、中学生の頃からジムに通い始め、高校・大学はアマチュアレスリング部に所属。
 卒業後、一度は就職するもプロレスラーの夢を諦めきれず2011年プロレスリング・ノアに入門。練習中の怪我により
 選手としてデビューすることはできなかったが、トレーニングを続けることで心身のモチベーションを維持し続けたことがきっかけでトレーナーとしての活動を始める。
インスタグラム: www.instagram.com/kenta_0327_/ 

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