ウィンター医学博士は、本質的に安全だと回答している。アメリカの国立衛生試験所・栄養補助食品室では、マグネシウムの栄養所要量は、睡眠改善のためでも、総体的な健康改善のためでも、1日あたり310mgまでと定めている。ウィンター医学博士いわく、マグネシウムの適切な服用量(1日あたり100〜350mg)を超えなければ、副作用もないとのこと。
350mg以上の量を摂取すると、下痢を起こしやすくなる。マグネシウムには、大さじ1当たり500mgのマグネシア乳(酸化マグネシウム)が含まれている。マグネシア乳とは、下剤にも使用されている化合物のこと。万が一、1日に5,000mg以上と大量にマグネシウムを摂取した場合には、不整脈や心拍停止を生じるマグネシウム中毒を引き起こすので、注意が必要(5,000mgは容易に摂取できる量ではない)。
だけど、ウィンター医学博士が言うように、マグネシウムは食事から相当量を摂取することが可能なため、必ずしもサプリメントを服用する必要性はないそう。マグネシウムのサプリメントを購入する前に、アーモンドやホウレン草、豆乳、ピーナッツバター、アボカドなど、マグネシウムが豊富に含まれる食材を食生活に取り入れることから始めてみよう。