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ひと眠りすれば、目の下のくまが消え、モテモテになった夢が見られるだけでなく、頭も空っぽにできる。そう、米国ロチェスター大学の研究によって、睡眠が脳内の散乱を片付けてくれることが分かったみたい。

サイエンスジャーナルに掲載されたこの研究論文によると、脳は、グリンパティックシステムと呼ばれるユニークな方法で自らをキレイにする。グリンパティックシステムは睡眠中に非常に活発になり、放っておけば蓄積して、アルツハイマー病のような神経障害を引き起こす原因を取り除いてくれる。ぐっすり眠ると朝から爽快なのは、これが理由なのかもしれない。

だけど、朝になっても目がパッチリせず、やる気も起きず、ボーっとした頭で 「8時間寝たのに疲れているのはどうして?」 と不思議に感じているとしたら?

1. 水分不足

水分が十分に摂れていないと血圧が下がり、脳への酸素供給が遅れるので、疲労感が抜けない人は、8時間寝たのに疲労が取れない時には、もっと水を飲む必要があるかも。必要な水分量は個人によって異なるけど、少なくとも1日3回はトイレに行きたくなるべき。紅茶やコーヒーを含め、水ベースの飲み物をグラスで1日6~8杯飲むのがおすすめ。

2.甲状腺

甲状腺機能低下症とは、眠気や空腹感をコントロールするホルモンを生成する甲状腺が不活発になる疾患。

寝過ぎの一般的な原因ではあるものの、診察を受けずに特定するのは難しい。たっぷり寝ているのに気だるく感じる場合には、医師に相談すること。簡単な血液検査で甲状腺の状態が分かる。

3.アルコール

私たちの大半は週3~4回ワインを飲んで、1日の疲れを癒そうとする。最初のうちはリラックスできても、お酒を飲むと睡眠の質が落ちる。これは、推奨される7~8時間の睡眠をとっても起こり得ることたどか。なぜなら、アルコールに含まれる化学物質が睡眠サイクルを乱し、深い睡眠に入ることができなくなるから、シャルドネは控えめに。

4.睡眠時無呼吸症候群

イギリス人口の3~7パーセントが抱える睡眠時無呼吸症候群では、1時間に5回から何百回も呼吸が止まって目が覚める。というと実際より恐ろしく聞こえるが、低下した睡眠の質を補うために睡眠時間が長くなるのは確か。でも、本人に途中で起きた記憶がないので、なかなか自覚できない。

夜間の酸素不足が原因のいびき、太り過ぎ、目が覚めるほどの頭痛は、どれも睡眠時無呼吸症候群の症状。思い当たる節があるなら、医師に相談しよう。

5.昼寝

昼寝をすれば午後のスランプ状態が少しはましになるけど、どれだけ眠るかが極めて重要。臨床的に、最長30分の昼寝は元気回復につながることが証明されている。でも、それ以上寝ると1時間のレム睡眠サイクルに入ってしまう。

サイクルの途中で起きるとグロッキーな気分になるので、長めの昼寝が欲しいなら90分にすること。

6.ムード

うつ病の人の多くは、気分の落ち込みだけでなく眠気とも闘っている。

でも、うつ病になると必然的に睡眠時間が増えるわけではない。うつ状態では毎朝ベッドから出るのがさらにしんどくなるので、結果的に寝過ぎるだけの話。

今日という日に立ち向かうだけのパワーが出ない時や、一日が恐ろしく感じる時には、非常によくあるこの病の可能性がないか病院で調べてもらおう。

7.ミネラル不足

マグネシウムは、血糖値、丈夫な筋肉、集中力を維持する上で極めて重要な役割を果たすものなので、これが不足するとやる気が出ない。葉物野菜やナッツに含まれているけど、サプリメントを飲むこともできる。ケールを限界まで食べて8時間寝ても、やっぱり疲れが取れないなら、マグネシウムサプリを試してみて。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Amelia Jean Jones Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。