世界には、マインドフルで癒されるリラクゼーションのコンセプトが多数ある。例えば、ほっこり感のある自宅環境をつくるデンマークの「ヒュッゲ(Hygge)」や、断捨離をして多くも少なくもない “ちょうどよい” 生活をするスウェーデンの「ラーゴム(Lagom)」。でも、ここで紹介する「フィアカ(Fjaka)」ほど、理想的なリラックス法はないかもしれない。オーストラリア版ウィメンズヘルスより詳しく見ていこう。

「フィアカ」とは、本当に何もしない喜びを感じている状態のこと。つまり、邪魔なものを全部排除して、義務を忘れ、最大限のセルフケアをすることを指す。

フィアカでは「スローダウンして完全に止まり、何もせずにいられるように、テレビのことも、エクササイズのことも、To-Doリストも忘れます」と、英情報誌『Metro』は説明する。

もちろん、食事、水分補給、請求書の支払いは必要なので、これを24時間365日続けるわけにはいかないけれど、「ただ、そこにいる」時間というのは人生の重要な一部。にも関わらず私たちは、その時間をめったにつくろうとしない。

「フィアカ」はクロアチア発祥のコンセプト。確かにクロアチアの夏は暑すぎて、のんびりと周囲の様子を眺めることぐらいしかしたくなくなる。でも、比較的涼しい地域では、気候がボーッとする理由にならない。だからこそ、意識的にダウンタイム(休止時間)を優先する努力が必要。

『Metro』誌によると、フィアカにどっぷり浸かることで、メンタルヘルスが驚くほど改善することもある。「何もしない時間を楽しみ、のんびりすることだけに集中すれば、ストレスが減ります」

しかも、ルールが一切ないから最高。フィアカは1人でするもよし、友達と一緒にするもよし。屋外でも屋内でも構わない。

「フィアカでは、何もない状態、何も必要としない状態、何も欲しがらない状態を目指します。何もなくても、座ったり、横になったりしているだけで、完全に満たされる状態です」

あなたも早速お試しあれ。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto

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