新たな研究によって、睡眠時間が少し短くなるだけで人は不機嫌になることが判明したそう。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

米アイオワ州立大学の研究チームは、マイナスの感情と睡眠不足の間に直接的なつながりがあり、人は睡眠時間が2時間短くなるだけで怒りっぽくなることを突き止めた。

この研究の被験者は2つのグループに分けられた。1つ目のグループは通常の7時間睡眠をキープし、2つ目のグループは通常の睡眠時間を2時間短くさせられた。

その後、両グループの被験者たちは、癪に障る雑音を聞きながら異なる商品を評価するよう指示された。疲れている人にとっては悪夢ともいえる試練。

この試練の裏には、怒りを感じるほど不快な状況に被験者を置くという目的があった。当然ながら、貴重な睡眠時間を奪われた人々はカッとなる可能性が高かった。

研究チームリーダーのズラタン・クリザン教授は、「タスク中の雑音を操ったところ、被験者は想定通り、雑音が不快であればあるほど強い怒りを訴えました。でも、睡眠時間が限られていた被験者は、騒音の有無にかかわらず、一段と強い怒りを訴えました」と説明する。

この研究でも十分な睡眠の必要性が科学的に実証された。
最近イライラしやすい人は、意識的に睡眠時間を増やしてみては?

※この記事は当初、『marie claire』に掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Milly Haddrick Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。