一睡もしていないような気分で毎朝ベッドから起き上がっている人は、考え方を変えて。米イリノイ大学の研究によって、楽観的な人はマイナス思考の人よりも、ぐっすり長く眠れる傾向にあることが分かったそう。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

この研究は、32~52歳の成人3,500名の夜間習性を分析したもの。被験者は、睡眠時間の長さと睡眠の質だけでなく、不眠症状や寝つきの悪さも定期的に記録した。一方の調査チームは、特定の意見に対する反応(「自分の将来を楽観的に考えている」「物事が自分の思い通りになるなんて思わない」などの意見に5段階中どの程度賛成できるか)から、被験者のプラス思考レベルを測定した。

また、被験者の一部は調査期間中に2度、3日連続で活動モニターを装着した。このモニターは、被験者の睡眠時間、実際に寝ている時間の割合、睡眠中の落ち着きのなさを記録する。

A Caucasian woman sleeping on her bed
Rawpixel//Getty Images

そのデータを分析したところ、興味深いことに、プラス思考レベルが高い人は十分(1日6~9時間)眠れたと報告する可能性も高いことが発覚。また、プラス思考レベルが高いと、不眠症状がなく日中の眠気が少ない可能性も74%高いことが分かった。

この研究論文の筆頭著者であるロサルバ・ヘルナンデス教授は、「私たちの研究結果は、楽観主義と本人から報告された睡眠特性の間には、さまざまな変数(社会人口学的特性、健康状態、うつ症状など)を補正してなお、重要な関連性があることを明らかにしました」と話す。

「睡眠不足は公衆衛生上の懸念点です。質の悪い睡眠は複数の健康問題に関連しており、肥満と高血圧のリスクや、あらゆる原因による死亡率を上昇させます」

「そのうち良いことがあると信じる “属性楽観主義” は、無病生存率と優れた健康状態を実現する上で特に重要な “心理的強み” であることが分かってきました」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。