好きなだけ食べちゃって!
「何でも低糖質」時代が訪れるまで、ナッツに含まれる糖質なんて正直誰も気にしなかった。ところが、ケトジェニックダイエットの大流行で、ありとあらゆる食品の糖質量をチェックするのが人々の習慣に。
公認管理栄養士のジル・キーンによると、心臓にやさしい多価不飽和脂肪と一価不飽和脂肪がいっぱいのナッツは、悪玉コレステロールを減りやすくする優秀なスナック。ナッツにはタンパク質と植物繊維も豊富なので、食べたあとは満腹感と満足感が得られること間違いなし。
今回は、アメリカ版ウィメンズヘルスから、低糖質のナッツを10種類ご紹介。糖質を気にしている人にも、好きなナッツの成分を調べたい人にもオススメ。
缶入りのナッツを買うなら見逃せないのがブラジルナッツ。あまりに低糖質なので、ヘルシーな食生活の主役と言ってもいいくらい。「これほど多くのセレンを含む食品は他にありません」とキーン。「セレンは細胞、免疫系、代謝をダメージから守る上で重要な役割を果たす抗酸化物質です」
ピーカンナッツの活躍の場はパイだけじゃない。ナッツの中でも脂質が多めのピーカンナッツは、高脂質の食生活を送っている人や、良質な脂質の供給源を探している人にオススメ。
ナッツの中で3番目に糖質が低いマカダミアナッツは、ケトジェニックダイエットをする人に大人気。
「マカダミアナッツは脂質含有量が多いので、カロリーが最も高いナッツの一つです」とキーン。その脂質のほとんどはヘルシーな一価不飽和脂肪酸(パルミトレイン酸という脳に良いレアな脂質も含まれているそう)。バターのような香りも魅力的。
厳密に言うとピーナッツは豆類で、驚くほど低糖質。
『The Eat Fit Cookbook』の著者で公認管理栄養士のモリー・キンボルによると、ピーナッツには、それなりの量のタンパク質、心臓の健康に良い葉酸とナイアシンが含まれている(このリストのナッツの中ではタンパク質の含有量が最も多い)。
キンボルいわくクルミも負けじと低糖質で、植物性オメガ3脂肪酸の素晴らしい供給源。あまり魚を食べない人には絶対マスト。
ヘーゼルナッツは食物繊維が最も豊富なナッツの一つで、糖質もかなり低い。抗酸化物質であるビタミンEもたっぷり。
著書に『The Better Period Food Solution』を持つ公認管理栄養士のトレイシー・ロックウッド・ベッカーマンによると、アーモンドに含まれるマグネシウムは筋肉をリラックスさせ、生理中の急激な腹痛を和らげるのに役立つそう。
見落とされがちではあるけれど、パインナッツは鉄とカリウムを体に供給してくれるので、低糖質スナックのローテーションに加えておいて損はない。
他のナッツより糖質はやや高め。でも、高糖質からは程遠い。
ピスタチオにはカリウム(血圧の調節に不可欠な電解質)がたっぷり。他のナッツに比べて高タンパクなのもボーナス。
ピーナッツと同じく、カシューナッツも厳密に言えば豆類。クリーミーな味わいはもちろん、ベッカーマンいわく亜鉛と鉄が多いのもカシューナッツの魅力(亜鉛に関してはナッツの中で一番)。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Jessica Migala Translation: Ai Igamoto
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