「栄養知識なくして、ダイエットの成功はありません」と話すのは、モデルや女優からも支持が厚いボディワーカーの森拓郎さん。今回は、無理せずに痩せるために、食生活で意識することについて、森さんの著作『カリスマトレーナーが教える 一生モノのヤセ方・食べ方』からご紹介!
①食べすぎたら、正しい食事で軌道修正
「たまの食べすぎ」を気にしすぎない。翌日調整すれば大丈夫。
「外食の機会が増えるときは、タンパク質の食材を選び、揚げ物を避ける、飲み物で糖質を摂ることはやめるなどを心がけてください。『食べすぎ』の内容がジャンクフードなどだった場合、翌日に『断食』『減食』するより、正しい食事をして、タンパク質を中心にビタミンやミネラルなどの栄養を補いたいもの。ジャンクなものを消費するために、ビタミンやミネラルが使われるからです。次の日に正しい食事をしないと、栄養不足がさらに加速して、筋肉も落ちるし、また過食をしたくなったりするわけです。『たまに食べすぎること』がいけないわけではありません」
②忙しいときは、タンパク質をメニューの軸に
手っ取り早く食べるなら、朝食に納豆ご飯、昼食は定食、夜食はスーパーでお刺身を買う。
「忙しくて食事の準備が思うようにできない人でも、コンビニや外食の力を上手に借りて健やかにダイエットすることは可能です。たとえば、次のようなメニューです」
朝食:納豆とご飯、ヨーグルト(できればギリシャヨーグルト)、ゆで卵(温玉)
昼食:定食(ご飯は軽め、メインのおかずは魚系がベスト)
夜食:スーパーで買ったお刺身(できれば青魚)
原則は「糖質でなく、タンパク質主体のものを選ぶ」ということ。
③亜鉛が不足すると、食欲が暴走するかも
亜鉛を多く含むのは、牡蠣、うなぎ、大豆製品。
「亜鉛不足が原因で、味覚が弱ることがあります。そうなると化学調味料、塩分、糖分が過多な加工食品を食べすぎてしまうことになりかねません。亜鉛の1日の摂取推奨量は男性で11mg、女性で8mg、子どもで7mg。妊婦さんはプラス2mg、授乳中の女性にはプラス4mgの付加量があります。亜鉛は魚介類、肉類、海藻、野菜、豆類、種実類に多く含まれますが、特に牡蠣(100g中14mg)、うなぎの蒲焼(1串100g中2.7mg)は優等生食材。煮干しやスルメ、牛肉、卵黄、大豆製品(油揚げ、納豆、きなこ)、松の実などもオススメです」
④野菜を食べるなら、「淡色野菜」より「緑黄色野菜」
断面の色が濃い野菜は、栄養満点。
「野菜の中でも栄養価が高いのは、淡色野菜ではなく、緑黄色野菜です。厚生労働省は、緑黄色野菜を「可食部100g当たりβカロテン当量が600㎏以上の野菜」と定義しています。(トマト・ピーマンなどは、基準未満であるものの、食べる回数や量が多いため、緑黄色野菜に分類される)。代謝に欠かせないビタミンやミネラルを摂るためにも緑黄色野菜を食べたいところです。ただし、脂肪燃焼のためには、動物性タンパク質を最優先して食べる必要があります。緑黄色野菜といえども、あくまでサポート役であることをお忘れなく」
著名人のボディメイクを担当してきたカリスマトレーナー森拓郎氏による『カリスマトレーナーが教える 一生モノのヤセ方・食べ方』が三笠書房より好評発売中だ。「一生モノ」のダイエット知識を伝授してくれる、ぜひチェックしてみて!
トレーニング至上主義であるフィットネス業界に疑問を感じ、運動の枠だけにとらわれない独自の角度からのアプローチにこだわりを持つ。ファッションモデルや女優などの著名人の支持を集め、『運動指導者が断言!ダイエットは運動1割、食事9割』(インプレス)、『オトナ女子のための食べ方図鑑(ワニブックス)』、『30日でスキニーデニムの似合う私になる(ワニブックス)』など、著書も多数。
2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。