小腹がすいたり、口が寂しくなったり、気分を切り替えたかったりと、このような理由から仕事中に間食する人は少なくないのでは? 「間食をすることは決して悪いことではないですが、適したものを食べると、より集中力アップや業務能率向上へつながります」と話すのは栄養士の松崎祐子さん。今回は生産性が上がる間食の摂り方と、おすすめの間食5つを教えてくれた。(以下、「」内・松崎祐子さん)

生産性が上がる間食の選び方のポイント

1.食感のあるものを選ぶ

「噛むことは脳の血流量を増やし、脳細胞の働きを活性化します。また噛むと脳からα波という、集中力や記憶力を高めてくれる脳波が出ると言われています。スポーツ選手が、積極的にガムを噛んでいるのはこのためです。間食を選ぶ際は噛みごたえのあるものや、長い時間かみ続けられるものを積極的に選びましょう」

2.ブドウ糖が多く入っているものを選ぶ

「脳は1日のエネルギー消費量の5分の1を消費すると言われています。そのエネルギー源となるのがブドウ糖ですが、不足すると、血液中のブドウ糖の濃度が下がり、集中力が低下すると言われています。ブドウ糖は炭水化物や糖から作られますが、体に蓄積できないという特徴があり、適切なタイミングで補給していく必要があります」

3.GI値の低いものを選ぶ

「“GI値”とは炭水化物が分解され、糖に変わるまでのスピードを現した数値で、GI値が高いほど血糖値が急激に上がりやすく、低いものは緩やかに上がるとされています。人間の体は血糖値が急激に上がると、血糖値を下げようとする働きも強く起こります。急激に血糖値が下がると、集中力を欠いたり、眠くなったりということが起こってしまうのです」

おすすめの間食TOP5

①ハード食感のグミ

「噛むことで脳細胞の働きを活性化する上、ブドウ糖も含まれているため、お仕事中には最適な間食です。ソフトタイプもよいですが、多く噛めるハードタイプをチョイスするのがいいでしょう」

②カカオ72%以上のチョコレート

「チョコレートは脳のエネルギー源であるブドウ糖が多く含まれている他、カカオ72%以上の物はGI値が低いため、効率的にエネルギーを補給できます」

③ラムネ

「昔から愛されているラムネですが、実はぶどう糖が約90%(含水結晶ぶどう糖として)配合されている万能なお菓子です。眼鏡ブランド『JINS』を運営する株式会社ジンズホールディングスでは、ワークスぺースのオフィシャルアイテムに森永ラムネが採用されており、ビジネス界でも注目を浴びています。ラムネは低カロリーのため、カロリーを気にされている方にもおすすめ。ただし、ラムネの甘味は“還元パラチノース”という甘味料が含まれていて、この“還元パラチノース”を摂りすぎると、下痢を引き起こす可能性があるため、食べる際は商品の1日摂取目安量を確認しましょう」

④全粒粉クッキー

「最近コンビニでもよく目にするようになった“全粒粉”は、小麦粉よりGI値が低く、食感もあるためおすすめです」

⑤アーモンド

「食物繊維を多く含むため、腹持ちもよく、GI値も低いアーモンド。また間食によって虫歯を気にされる方には、虫歯になりにくいアーモンドは最適と言えるでしょう。1日の摂取量は20粒以内に抑え、食べすぎには注意しましょう」

Headshot of 松﨑祐子
松﨑祐子
栄養士

1993年生まれ、東京都出身。現役栄養士。大学時代は体育会女子ラクロス部に所属し、日本一を目指す。青山学院大学経営学部卒業後、服部栄養専門学校栄養士科へ進学。卒業後は保育園や料理イベント会社へ栄養士として従事し、2020年3月に独立。食品会社へのレシピ提供、パーソナル栄養指導の他、2020年6月 前身となるmy.brainfoodを設立。同年11月にbrain kitchenと改名し、ブレインフードの普及活動に携わる。

公式インスタグラム:@__matsuzakiyuko__

brain kitchen公式サイト:brainkitchen.jp/

brain kitchen公式インスタグラム:@brainkitchen__

Headshot of Aoi Nakashima
Aoi Nakashima
エディター

アシスタントエディターとして、主にSNS周りを担当。ウィメンズヘルスを一緒に作るコミュニティー、Fit Girlsのコミュニティリーダーも担う。セレブ・ファッション・フードなどのカテゴリーの中で、トレンドを日々リサーチし、投稿や記事へとつなげる。特技は20年続けた硬式テニス、最近はランニングとボクシングにも夢中。座右の銘は“一日一幸”♡