コーヒーは、職場のドリンクスペースで同僚と楽しむ温かい飲み物というより、活力のもとのような存在になっている人も多いのでは? その一杯を口するまでは、なんとか機能しているものの最善な状態ではない人もいるかもしれない。

しかし、新たな研究において、コーヒーはおいしそうな香りや私たちのスイッチをオンにするカフェインの刺激だけでなく、もっと多くのメリットがあることが判明した。グラナダ大学の研究者たちが業界紙『Journal of the International Society of Sports Nutrition』で検証したように、運動のわずか30分前に飲むコーヒーは脂肪燃焼率を著しく高める可能性があるという。オーストラリア版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。

この研究では、カフェインが有酸素運動と脂肪の酸化に及ぼす影響を調査。その結果を午前と午後の運動で比較した。その結果、30分間の運動の30分前に濃いコーヒーを飲むと、脂肪の酸化が午前中は10.7%、午後は29%という驚異的な上昇を示した。

その理由は、持久力のパフォーマンスは午後にピークに達し、これは通常1日のうちでもっとも体温が高くなる時間と一致し、その結果エネルギー代謝が高まり、筋肉機能が向上するためという仮説による。

本研究の著者らは、「全体としてこれらの結果は、強いカフェインの摂取と午後の適度な強度の運動の組み合わせが、有酸素運動中の全身脂肪酸化を増加させようとすることを示唆している」と説明ししている。

とはいえ、この研究のサンプル規模は平均年齢32歳の活動的な男性のみのため、今回の結果が広く当てはまるかどうかはまだわかっていない。また、この研究結果はブラックコーヒーにのみ適用される。そのため、砂糖やミルク(クリームやトッピング等も)を加えると、その効果はなくなる。ただ、自分にスイッチを入れるためのコーヒーが、運動にもよい影響があるとわかったのは間違いなく朗報!

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: WH Staff Translation: Asami Akiyama